将来の不安、お金の問題…「保険に頼りすぎない」賢いマネープランの考え方
(画像=ZUU Online)

「保険を賢く活用する秘訣はなんでしょうか?」出版社の女性編集者がそう言いました。以前、新たな本の企画で打ち合わせをしたときのことです。彼女は新人で保険の知識もそれほど深くはなさそうでした。

「そうですね。一言でいえば『保険に頼りすぎない』ということでしょう」私は答えました。彼女は一瞬、私の言葉が理解できない様子で、きょとんとしていました。決して冗談ではなく、私はFPとして「保険に頼りすぎない」ことこそが、保険を賢く活用する秘訣であると常々考えています。

実際、私のFP事務所に相談に訪れる消費者の多くが、保険に頼りすぎる傾向にあります。「保険に入ればすべての問題が解決する」そう考えている嫌いさえあります。保険はマネープランの柱の一つですが、だからと言って何から何まで保険に頼れば良いわけではありません。多くの消費者が保険に頼りすぎる結果、ムダな出費を増大させているように感じられます。

将来の不安、お金の問題……それらを解決するのは保険だけと決めつけていませんか? 実はそれらの問題は保険以外にも様々な方法で解決することが可能なのです。マネープランは一つの商品に固執するのではなく、多様な商品・手段等を複眼的に検討することが大切です。

今回はそんな視点から、マネープランの基本的な考え方をお届けしましょう。