ZUU <4387> は2019年2月8日、2019年3月期第3四半期を発表した。本記事では、同日発表された「2019年3月期第3四半期 決算説明資料」をスライドとともに解説する。

2019年3月期第3四半期ZUU決算資料
2019年3月期第3四半期ZUU決算資料

「メディア・サービス」、「フィンテック化支援サービス」ともに売上高が順調に伸びた。

トラフィックが増えたことから広告収入が伸び、また金融特化型リクルーティング支援も認知度が向上して貢献、増収につながった。

費用面に関しては、事業領域の拡大に伴い、従業員数や支援案件が増え、各種制作費も増加した。ただ費用増を上回る売上高増を実現し、増益となった。

2019年3月期第3四半期ZUU決算資料

連結売上高(2019年3月期第3四半期 累計)は、前年同期比(2019年3月期第3四半期 累計)41%増の948百万円に。

フィンテック化支援サービスの売上高は、前年同期比428百万円から36%増の583百万円に。メディア・サービスの売上高は、前年同期比242百万円から49%増の360百万円に。

2019年3月期第3四半期ZUU決算資料

メディア・サービス、フィンテック化支援サービスの2つともに売上高は継続的に成長。特にメディア・サービスはこれまでの成長投資による新商材育成も奏功し、高い成長率となった。

2019年3月期第3四半期ZUU決算資料

既存商材と新商材ともに収益に貢献し、前年同期比で大幅な増益となった。

2019年3月期第3四半期ZUU決算資料

第2四半期累計での進捗率は、通期予想の売上高11.7億円/営業利益1.7億円に対してそれぞれ81%/58%と、成長投資をしながらも相応に推移した。

2019年3月期第3四半期ZUU決算資料
2019年3月期第3四半期ZUU決算資料

足元での順調な業績を鑑み、さらなる高成長ステージへの突入を目指し、 既存事業で拡大する利益を新商材へ積極的に投資している。

2019年3月期第3四半期ZUU決算資料

来期より本格化させる新商材の立上げを円滑かつ迅速に進めるべく、下期に計60百万円の成長投資を予定。 これまた来期より、金融商材の自社展開も目指すべく、精査及び関連許認可の取得に向けた人材採用も強化予定。有料会員向けの良質なコンテンツが増えており、C(個人)に加えB会員(法人)の獲得にも寄与する見込み。

2019年3月期第3四半期ZUU決算資料
(画像=2019年3月期第3四半期ZUU決算資料)

成長投資の一環として第2四半期より開発中であった、「ZUU online」のスマートフォンアプリ(iOS版)を正式リリースした。 優良な金融経済コンテンツの提供はもちろん、今後、日常使いに適したアプリの特性を活かした機能もリリースする予定。iOSアプリだけでなく、Androidアプリの提供も予定。 またC向けのサブスクリプション型サービスを本格化するほか、他商材の顧客網を有効活用し、B向けへのバルク提供(例:金融機関様向けプロフェッショナル・プランの大口一括販売)も計画。

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(画像=2019年3月期第3四半期ZUU決算資料)

非金融企業様へのフィンテック化支援サービスを強化。大手百貨店である大丸松坂屋百貨店様との協業を開始した。 富裕層顧客を有した企業様が、オンライン化による事業拡大を図る際に、当社が金融機関様向けフィンテック化支援サービスで構築したノウハウを提供。通信業界ではNTTドコモ様とも協業を深化。

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(画像=2019年3月期第3四半期ZUU決算資料)

自社独自のコンテンツ力も継続強化。昨年ベストセラー書籍となった『鬼速PDCA』の補足版として『鬼速PDCA手帳』も発刊した。

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(画像=2019年3月期第3四半期ZUU決算資料)

「ZUU online」の有料会員プログラム導入に合わせ、自社メディアプラットフォームCMSへの改良投資を実施。 機能を横展開させた改良版の自社開発CMSをホワイトレーベル提供することで、投資対効果を高める考え。

2019年3月期第3四半期ZUU決算資料
2019年3月期第3四半期ZUU決算資料

IPO時に掲げた複数の成長戦略をさらに強力かつスピーディーに推進する。 特に金融特化型リクルーティング事業の強化と商材の多角化のために、(1)広告、イベント強化と、(2)『鬼速PDCAシステム』の展開を増加させる。 また(3)融資型クラウド・ファンディング領域へ進出、 (4)金融商材を自社展開するための検証を具体化させ、成長投資を追加する。

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従来からの「人材紹介」に加え、新たに「採用広告」をスタートし、また「採用イベントの支援」も強化する。フロー色が濃い人材紹介を補完すべく、(フローではあるものの継続性も伴う)広告やイベント集客など、リクルーティングの前工程商材を拡充し、マネタイズ先を多角化させる狙い。

2019年3月期第3四半期ZUU決算資料

金融機関様向けの業務効率化で、人材育成支援として『鬼速PDCAシステム』を展開中で、今後も強化する。 あしたのチームとの協業によるSaaS型プロダクト『PDCAクラウド』も、開発は順調に進捗している。

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融資型クラウド・ファンディング領域への進出のため、融資型クラウドファンディング・マッチングサイト『クラウドポート』を譲受け、『ZUU funding』の運営を開始。本サイトの運営ノウハウ、他社へのユーザー送客などを通して蓄積させる関連データなどを有効活用し、来期以降、自らが関連免許を取得した際のスピーディーな事業拡大につなげたい考え。関連免許取得も準備している。

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金融商材の自社展開に向け検証を具体化。VCファンド運営では協力パートナーの参画が決定、クラウド・ファンディングでは広範な他社連携(M&A含む)も視野に、具体化に向けて検討する。

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