連日の大幅高となりました。特に買い上がる材料があるということでもないのですが、一昨年の10月や昨年8月のように指数に影響の大きな銘柄が空売りの買い戻しを交えながら指数を押し上げるというような展開になっています。目先の需給要因だけということですが、先物・オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む思惑などでの買いなどもあって指数先行での上昇となっています。米国株が大きく崩れるということでもないと値持ちのいい展開が続きそうです。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均

保ち合いを上に放れての「十字足」となりました。明日の寄り付きが安いと再度保ち合い水準までの「窓埋め」を試すことになるのでしょうが、下に放れて始まると保ち合いに戻るということもありそうです。高くよりついて値持ちが良いと上値を試す動きが続くのでしょう。

☆ 本間宗久相場三昧伝 ☆

先週末は災害等のリスクもあるということを述べましたが、こうした市場全体のリスクというのは避けられないものということなのだと思います。個別企業のリスクであれば、「銘柄分散」をすることで少しは緩和できるということなのですが、市場全体が下げるということになると何を買っていても損をするということになりかねません。

ただ、そうかといってやみくもに「ヘッジ」と称して買いに対して空売りをするというのも逆に売ったものが上昇し、買ったものが下がるというような悲惨なことになることもあるのです。ですから、本間宗久も「両建て」というようなことは進めておらず、買いが駄目だからと言って売ればいいというものではないのだといっています。(提供:Investing.comより)

chart
(画像=Investing.com)

著者: 清水 洋介