指数に影響の大きな銘柄の一角が下げ渋り、日経平均は下げ渋る場面もあったのですが、日銀の買いが入っているはずであるTOPIXは大きく売られました。米中貿易摩擦問題が終わると今度は日本だということで輸出企業などへの警戒感が強まっているということなのでしょう。上値の重さが確認されたということでもあり、当面は保ち合いが続くと思います。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均

本日も小動きとなり、寄り付いた後は方向感がみられませんでした。21,400円水準を試したことで底堅さも見られますが、25日移動平均線のサポートを確認するような場面もありそうです。

☆ 本間宗久相場三昧伝 ☆

昨日の米相場の話の続きに「底より起き上がる米を買い入れ、二三十俵利分附候とて売返すことあり。甚だ心得違いなり。決して売らざるものなり。若し売返す時は霜月までの内、天井値段出る時は連れ落ちになり、手取りなく却って損出るなり。天井際に至る時は落引を極むること第一なり。落残りは売返すと心得べし。右は四分半大不作年の事なり。」というものがあります。

細かい解釈は端折りますが、要は少し上昇しただけですぐに売ってしまうことは駄目だということなのです。ここでいう「霜月」とは新米が出回る季節ということですから、新米の実際の出来具合いなどで相場も変わるということが言えるのですから、しっかりと新米が出回ったところでの天井を見極めるということになるのです。(提供:Investing.comより)

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(画像=Investing.com)

著者: 清水 洋介