5日の金の終値は、0.10%高で1288.75となり7営業日連続の下落は免れた。安全資産とされる金の相場は、時よりマーケットの健全性を表している。
金はドルと負の相関になっており、現在ドル高であると同時に、金は下落している。しかし、我々はこの金の下落は短期的なものであり、この調整の下げは押し目として考えることができる。
トランプ米大統領は「ドルは強すぎる」と発言したが、ドルは現在のところこの発言に完全には屈してはいない。金とドルの負の関係の上で、ドルに変化が起これば、金相場にも影響があるだろう。
我々は、現在の金の短期的な下降トレンドを追うよりも、中期的には上昇ということに投資家は目を向けることを推奨したい。
中期の上昇を考慮しロングエントリーする際に、理想的には金価格は8月15日から続いている200日移動平均線で支えられる上昇チャネルラインの下限の水準まで下落することが望ましいが、なかなかそうは行かないかもしれない。
金相場に対して、投資家は明らかな買い需要が入ることを待っている。よって、金価格が一度鋭く反発した場合は、待ちわびていた投資家による買いが加速するだろう。しかし、その後は引き続き上昇が続くか、再び戻すかを判断するのは難しいだろう。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、上昇チャネルラインの下限や200日移動平均線まで下落するまで待とう。そしてこの水準で下落が止まるかどうかを見守る必要がある。
一般トレーダーは、100日移動平均線より上で下落が止まるまで待とう。現在の水準では1266ドルである。
積極的なトレーダーは、1月下旬の安値の1276ドルの水準から大陽線で上昇したらロングエントリー。
トレード例
エントリー: $1,281, 心理的にキリがいい数字より上
損切り: $1,276, 1月の安値より下
損切り幅: $5
目標価格: $1,296, 1月の高値より下
利確幅: $15
リスクリワードレシオ: 1:3（提供：Investing.comより）
著者：ピンカス コーエン
