6日のゼネラルエレクトリック(NYSE:GE)の終値は、マイナス7.89%と大幅下落となった。これは、昨年の11月以来最大の下落幅である。一年前の2018年6日の14.64ドルから現在では約30%以上下落したことになる。

GEのラリーカルプCEOはキャッシュフロー赤字見通しを発表した。今後、新株発行や、債権の発行、事業・資産の売却などの可能性がある。これらのニュースは株主にとっていいことではない。また、この悪材料はトレーダー達のショートを引きつけるだろう。

昨年GEの18年12月期のキャッシュフローは、45億ドル黒字だった。この潤沢なキャッシュからの赤字見通しは、現在の経済低迷が反映されており、投資家の米国の史上最大の景気拡大が終わる懸念を高めているだろう。

GE株の下落は押し目となるだろうか?我々はそう思わない。

chart
(画像=Investing.com)

GEは、12月に底を打ってから短期的には上昇トレンドであるが、中長期的な下降トレンドに戻っていくかが注目される。同株は200日移動平均線にタッチした後で、キャッシュフロー赤字見通しの発表の前から下落していた。

下落は、50日移動平均線が100日移動平均線をクロスした水準の手前で止まっている。MACDとRSIはどちらもヘッド&ショルダーを形成して絵おり、弱気相場への転換を示唆している。

トレード戦略:ショートエントリー準備

慎重なトレーダーは、ダウ理論下降成立し短期的なトレンドが決まるまで待とう。

一般トレーダーは、2月8日の9.54ドルの安値より下で終値を迎えたらショート。

積極的なトレーダーは、12ドルで損切りすることを前提に、現在ショートエントリーできるだろう。

トレード例

エントリー: $11.00
損切り: $12.00
損切り幅: $1
目標価格: $8, 11月、12月の高値
利確幅: $3
リスクリワードレシオ: 1:3(提供:Investing.comより)

著者:ピンカス コーエン