72時間を1単位として捉えれば「時間がない!」がなくなる

ビジネスパーソンには「時間がない」が口グセのようになっている人も少なくないでしょう。久瑠式手帳術では、そんな悩みも一気に解消できます。

何かに夢中になっていると、あっという間に時間が経ってしまいますよね。私たちが何気なく体感している時間というのは、「時計の時間」ではないのです。この体感している時間のことを、私は「心の時間」と呼んでいます。

「心の時間」は、「時計の時間」と違って、伸び縮みさせることができます。ですから、「時計の時間」によって動かされる生き方をやめて、「心の時間」で動ける生き方ができれば、「時間がない」という感覚にはなりません。

例えば、あなたが東京で仕事をしていて、大阪にいるクライアントから「明日、来てほしい」という連絡が急にあったとしましょう。そのとき、「時計の時間」で生きている人は、「他の予定があるから、時間がなくて行けない」と、すぐに諦めてしまいます。しかし、「心の時間」で生きている人は、時間は生み出せるものだという感覚を持っていますから、「なんとか行く方法はないか」と、時間の制約の中で可能性を探ります。「時計の時間」に動かされる生き方をやめて、「心の時間」で生きるようになれば、「時間がない」という状況から抜け出せ、やりたいことをする時間が生み出せるようになるわけです。

では、どうすれば「心の時間」で生きられるようになるのか。

多くの人が「時間がない」と思ってしまっているのは、1日単位で仕事を捉えているからです。「1日=24時間」というフレームの中でその日の仕事をやり切らなければならないと捉えているために、時間の制約を強く感じているのです。

そこで久瑠式手帳術では、「3日=72時間」を1単位として捉えます。そうすると、時間の制約が弱くなって、「時間がある」という感覚を持ちやすくなります。

また、1日単位だと仕事を小さくまとめようとしてしまいますが、72時間単位だと、発想を大きく広げて仕事ができるようにもなります。

具体的には、ウィークリーページの1日の終わりの空きスペースに、「繰り越し欄」を作ります。そこに、その日にできなかった予定を書き込むのです。そして、72時間=3日間の残り時間、つまり、翌日と翌々日の2日間のどこかに、繰り越した予定を改めて記入しましょう。

その日にできなかったことは、次にやる時間を決めればいい。「できなかった自分」を責めても、何も生まれません、むしろその時間がもったいないだけです。

手帳術,久瑠あさ美
(画像=THE21オンライン)

何より、日々の中で無意識にかかるメンタルブロックや心のクセを感覚的に理解することが重要です。そのために久瑠式トレーニングでは、自らの行動を制限する潜在意識の働きを自覚することを大切に、自分自身の扱い方を感覚的に体得するためのトレーニングを様々に行なっています。

この2019年、あなたの人生を劇的に変えたいのであれば、あなたの人生を創り出している「心の時間」の扱い方をマスターしてください。時間に支配される人生から一刻も早く抜け出して、毎日、自分の未来と向き合うことは、この先の人生の可能性を自ら広げることへ通じます。

久瑠あさ美(くる・あさみ)メンタルトレーナー
「ff Mental Room」(フォルテッシモメンタルルーム)代表。心療内科のクリニックで心理カウンセラーとして勤務後、トップアスリートのメンタルトレーニングに積極的に取り組み、注目を集める。企業経営者、ビジネスパーソンなど、個人向けのメンタルトレーニングを行ない、延べ5万人を超えるクライアントから絶大な信頼を寄せられている。企業や自治体への講演や研修などにおいて、潜在的な力を引き出す人材育成プログラムを開発。慶應義塾大学での講義など、次世代育成にも力を注ぐ。本格的な体感トレーニングを行なう「心を創るマインド塾」や潜在意識にアプローチする「鏡面感覚トレーニング」「72時間手帳術」のワークショップを毎月主宰。多数のメディア出演や累計92万部の著書がある。(『THE21オンライン』2019年01月30日 公開)

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