画像3
(画像=「家っぽい感じ」を意識しているという店内。ほっとくつろげる雰囲気だ)

今後の目標は「24時間営業」

今後の展望について伺うと、「この店のスタイルで最大どこまで売上を伸ばせるかということを考えていますね」とのこと。また、女性が働きやすい店を作ることも目標の一つだという。

「一番最初に就職した会社は、今でいえば超ブラックでした。その代わり女だからという態度は受けたことはなかったので、がむしゃらに働いてましたね。でも20代だからできたことかな。当時も、ずっとこの働き方はできないなとは思っていたので、自分や一緒に働く皆にとって理想の働き方というのを、この店で叶えていきたいです」

理想は「24時間営業」。従業員それぞれが好きな時間に働いて、女性なら結婚や出産などのライフステージに関わらず、柔軟に働き続けられる場所を作りたいという。

「なので、新たな店を出すというのは、今のところ考えていないです。店を増やすという目標の叶え方もあるけど、ちょっと違うかなと感じるのは女性だからこその考え方なのかも。“今の店で”というのは、家を守るような気持ちに似ていると思います。あとは、とにかく元気に働き続けたいですね。同年代の社員の女性と『無理だけはしないようにしようね』とお互いに言い合っています」

ちなみに『酒場 まるしゑ』では、家族連れの客も少なくなく、子ども連れも歓迎している。「赤ちゃんから知っている子がランドセル背負って来たり、小学生だった子が高校生になって、声変わりし、いつの間にか反抗期が終わっていたりとか、自分が育てているわけじゃないけど、子どもの成長を見られることもあって、そういうのもお店をやっている楽しさの一つです」とのこと。

画像4
(画像=店は地下。どことなく隠れ家っぽい)

一番大切にしているのは「楽しく働くこと」

「人が好き」という相馬さん。働くうえで一番大切にしていることは?と聞くと、「楽しく働くことですかね。よく言ってるんですよ。『今日も面白い人いっぱい来たね。毎日お客さんと笑って仕事して、お金もらってるなんて幸せだね』って」と答えてくれた。

手作りの美味しい料理にお酒、そして相馬さんの気さくな人柄が魅力の『酒場 まるしゑ』。話を伺い、常連客にとって安心できる場所の一つなのだろうと強く感じた。今後、年月を重ね、ますます代々木上原になくてはならない店になっていくだろう。

『酒場 まるしゑ』
住所/東京都渋谷区西原3-11-6 杉本ビル B1F
電話番号/03-6804-9104
営業時間/17:00~L.O.24:00
定休日/月曜
席数/45

執筆者:若松真美

(提供:Foodist Media