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(画像=『コヤマパーキング』の上山修さん(左)と、『(食)ましか 福岡本店』の蔡 英森さん(右))

人気居酒屋『百式』の2号店としてオープンした『コヤマパーキング』と、大阪からやってきた『(食)ましか』。同じ建物に入居する2店舗だが、『コヤマパーキング』の店主・上山修さんと、『(食)ましか』の店主・今尾真佐一さんは、以前から交流があり、この物件を今尾さんに紹介したのも上山さんだったとか。

当初より互いのメニューを提供し合うことを想定し、小窓を設けていたが、オープンから1年ちょっと経った昨年12月、ついにその取り組みがスタート。なぜ、そのようなことをしようと考えたのか、実際にやってみての感想などを、上山さん、そして現在『(食)ましか』の福岡店をみている蔡 英森さんに聞いた。

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(画像=『コヤマパーキング』と『(食)ましか』のメニュー表。お客は両方のメニューから好きなものを選べる)

始まりは「僕らの関係じゃないとできないことをやろう!」と考えたこと

『(食)ましか』の今尾さんが福岡への出店を考えていた頃、現在2店舗が入居する物件のことを知った上山さんは、今尾さんに紹介した。

「今尾さんは10坪で店をされたいと言われていて、ちょうどここが10坪だったので紹介したんですけど、隣が15坪だったんです。当初、2店舗めを出すことはあまり考えていなかったのですが、やるなら15坪くらいかなとは思っていて。今尾さんから『どうせだったら修ちゃんやらない?』と言われて。確かに隣同士だったら面白いし、ロードサイドではなく裏路地というのも『百式』と真逆でいいなと思って。そこから2店舗めのことを考え始めたんです」と、上山さんは当時を振り返る。

上山さんと今尾さんは、「僕らの関係じゃないとできないことをやりたい」と考え、オープン当初から互いのメニューを提供し合うことを想定し、小窓を設けていた。『(食)ましか』は2017年9月に、『コヤマパーキング』は2017年10月にオープンし、それぞれにファンを増やし、瞬く間に繁盛店の仲間入りを果たす。

「立ち上げ当初は今尾がこの店に入っていて、その後は大阪からスタッフが交代で来たりもしていましたが、昨年秋に福岡在住のスタッフが入ってくれました。その彼が『そろそろコヤマさんとやれるといいな』と言い始めて、現実的なイメージができていったんです」と、蔡さん。

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(画像=『ましか』の人気メニュー「トリュフのタヤリン」)

これまでも、ワインセラーをシェアしたり、小窓から互いの店の様子が見えたりと、上山さんと今尾さんがタッグを組んだことで実現したことはあるが、2018年12月19日から互いのメニューを提供し合う取り組みが始まった。

「メニューはある程度絞ってもいいのかなとは思っていましたが、現時点ではあまり絞っていなくて、お互いにほとんどのメニューを提供しています。まずは全部やってみて、できなかったら少なくしようと思っていましたが、思いのほかできているんですよね。業界的にも新しい取り組みなので、お客様に説明しないとなかなか難しいところはありますが、それをずっと続けていければ1年くらいで定着していくかなと考えています。今尾さんと話していたのは、1店舗の販促ではなく、2店舗で販促した方がお互いの強みを出しやすいですし、いい意味で利用し合おうということでした」と、上山さん。

一方、蔡さんも「うちのお客様にも『コヤマパーキング』さんの良さを知ってもらい、『コヤマパーキング』のお客様にもうちの魅力を知ってもらう。お互いに次に繋がる動機付けになると思いますね」と話してくれた。