2019年3月20日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、ライトハイザーUSTR代表とムニューシン財務長官は来週北京を訪問予定で、交渉は最終段階に入っているとのこと。しかし、ブルームバーグによれば、中国が知財や医薬品データ保護などの問題で交渉姿勢を後退させており、協議の進展が鈍いと米当局関係者が語ったとの報道もあり、マーケットは動きづらい展開。一方、EUがメイ英首相に救いの手を差し伸べる可能性が出てきている模様。EU首脳は21日(木)からの会議で、メイ英首相が自らの離脱案を最後にもう一度議会採決に持ち込めるような条件付きの提案をする方向だと関係者がコメントしたとの一部報道が出た。ただし、実際に採決に持ち込めるかはバーコウ英下院議長の判断による。仮に3度目の採決が可決されれば不透明感が払拭され、ポンドに対してポジティブ。逆に否決になっても再度の国民投票期待で、ポンドにとってポジティブ。つまりどちらに転んでもポンドにとってはポジティブという都合の良い環境に入ってきていると見る向きもあるが、ポンドにはこうしたコンセンサスとは違った材料が出てくる可能性もあるため、リスクコントロールは慎重に行ないたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

明けて本日20日(水)の東京市場は、日本の祝日前であることに加え、五十日であることもあり、実需からのドル買いが持ち込まれ、111.60円レベルで堅調推移となっている。戦略としてはブレグジット関連のヘッドラインに留意しながら、英ポンド/円の押し目買いで。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。