2019年3月20日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米中貿易交渉後退や北朝鮮問題などのリスクオフ要因こそあるが、米ドル/円の反応は薄く、今夜のFOMC待ちといった様相だ。一方、ブレグジットは大詰めで毎日のようにニュースヘッドラインに振らされている。ただ、基本的なスケジュールは来週の29日(金)までに、EU離脱期限延長をEU首脳会議で承認させ、英議会で可決させるといった流れになる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FOMCでは本当にFRBがハト派スタンスなのかを再確認したい。個人的にはまだ迷っているところがあり、昨年からの急な方針変更は本当なのか、声明文のどの程度ハト派なのか、などをしっかりと見極めたい。そのほかもドットチャートや2019年経済成長率などなど気になるポイントは多い。今回、明確にFRBのハト派が確認できるようであれば、シンプルに米ドル/円を売っていきたいが、もしこれで下押しできないようであれば、当面はショートポジションに勝ち目はないかもしれない。ポンドはEU離脱期限延長の期間がポイントになりそうだ。「6月末まで延期した離脱案」か「2年間延長する離脱案」かのどちらかを選ぶことになるが、6月末までの延期では期間が短く、またドタバタ劇が容易に想像できる。一方で2年間延長となれば、合意に向けて十分な時間が確保できるほか、国民投票のやり直しといった選択肢も増えるのでポンドにとってはポジティブになろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。