2019年3月22日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日21日(木)の米国株は、反発。米金融当局がハト派姿勢を一段と強めたことに反応したとのコメントが多かったのだが、FOMCの発表直後のマーケットは違う反応だった。結局米国株の上下もブレグジット関連のニュースに大きな影響を受けていると想定している。そのブレグジットの行方だが、昨日21日(木)の欧州市場では、一時合意なき離脱シナリオが急浮上した。離脱予定日まで約1週間に迫った今週、メイ英首相は自らの離脱案を議会で再び採決にかけ、承認を取り付ける賭けに出た。英議会がメイ英首相案を承認しなければ、離脱延期は保証できないとEUは示唆しており、ブレグジット関連は再び政治的な混乱となっている。メイ英首相はことあるごとに、それでは「私の離脱案はどう?」と何度も採決に持ち込もうとしているが、今回も同様だった。マーケットは動揺し、一時ポンドは1.3004ポンド付近まで反落。ただその後、ポンドは反発した。EU首脳らは、トゥスクEU大統領が先に提示条件つきでの5月22日までの英離脱期限の延長案を変更し、英議会による来週までの離脱案承認の是非にかかわらず同月7日までの延長を認めることを検討しているとの報道がポンドを押し上げた展開となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

デイトレードに関してはヘッドラインに注意しながら、ボラティリティの高い英ポンド/円を。米ドル/円に関しては、本日22日(金)東京勢が祝日明けで戻ってくるので、本邦機関投資家が遅れているドル買いを持ち込んでくるかどうかに注目。スウィングトレードは米ドル/円の押し目買いで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。