ソニー株、任天堂株の急落。

もちろんこれはグーグルがクラウドベースのゲーミングプラットフォーム
「STADIA」を公表したことによるもの。

かねて予見されていたものの、
ゲーム開発者会議「GDC 2019」の会場での発表だったため、
インパクト大であり、
それをストレートに受けてしまったのが上述の2銘柄だ。

システムの根幹にあるのは、ネット上に膨大なデータの蓄積が可能なクラウドで、
従来のゲーム機の役割をするのは、グーグルが設置するデータセンターとなるため、ユーザーは特定のゲームを持っている必要がなくなる。

ゲーム機メーカーにとってはまさに死活問題となるシステムの登場。
こう見て両社株の株主たちは慌てて株を手離した。

こうなるのだが、それが正しい売りだったのかどうかは、
もちろんまだ分からない。

ソニーも任天堂も、まったく何の対応もしない、
ということはまず考えられないからだ。

それに「STADIA」の利用者増によりゲーム市場が拡大するなら、
両社ともその恩恵を受けると見てよい。

株価は目先は軟調でも、
しばらくすると、悲観しすぎだったという理由から、
蘇生に向かいはじめることが十分あり得る。

それに市場はショック安に弱いものの、
企業が不祥事、不正などを行なったのでない場合、
大抵は一時的な下げに終わり、間もなく蘇生し始めることが多い。(提供:Investing.comより)

著者:北浜 流一郎