3月6日、サンリオ <8136> の株価が前日比で一時12%高の2630円と急騰した。サンリオ株の2600円台は2016年2月以来3年ぶりのこと。背景にはワーナー・ブラザーズ・ジャパンと共同で『ハローキティ』のハリウッド映画化を発表したことにある。
もちろん、サンリオのキャラクターの映画化権をメジャー映画製作スタジオに許諾するのは初めてのことだ。ハローキティの誕生45周年にあたる今年中にハリウッド映画として全世界に配給する見込みである。ちなみに、2018年におけるワーナー・ブラザーズの世界興行収入は前年比9%増の56億ドルと過去最高を更新している。この年は『アクアマン』『アリー/ スター誕生』『MEG ザ・モンスター』がヒット、中国やロシアなど21の国や地域の興行収入で過去最高を塗り替えており、サンリオにとっては頼もしいパートナーと言えるだろう。
実は後段で述べる通り、サンリオのロイヤリティビジネスは減速傾向にあるのだが、今回の「ハリウッド映画化」はトレンド転換の起爆剤となるのだろうか? 詳しく見てみよう。