世界的ブームに火を付けた高級SUV界のパイオニア!
高級車のような上質&快適な乗り心地と、高い悪路走破性をクロスオーバーした新ジャンルのSUVとして1997年に登場したハリアー。
昨今の高級SUVブームの火付け役となったモデルだ。
初代は2003年1月まで生産され、以降、2003年2月~2013年7月に生産された2代目、そして2013年12月以降の現行型と続く。
3ナンバーサイズのボディによる広くて快適な室内と容量十分なラゲージスペースを備え、普段使いはもちろん、家族や友人を乗せてのドライブやレジャーまで、マルチに使えるのがハリアーの魅力。
また、カジュアルからフォーマルまで、どんなシーンにもマッチする内外装のデザインも特徴のひとつ。
シリーズ全体を通して、老若男女、ファミリー、シングルを問わず、幅広い層から高い支持を受けている人気モデルだ。
予算100万円なら2代目ハリアー狙いが正解!
そんなハリアーを予算100万円で狙うなら、ターゲットとなるのはズバリ、シリーズ2代目!
初代で開拓した高級SUVという新ジャンルを、一気にメジャーに押し上げた大ヒットモデルだ。
そんな2代目は生産期間が約10年のロングセラーモデルでもあり、さぞかし中古車流通量が豊富だろうと思いきや、全国で500台強しかない。
そのうち、予算100万円で狙えるのはおよそ25%。選択肢は決して潤沢ではない。
だからこそ、条件・状態の良い物件のバリューはがぜん高まるということでもある。
バリューの目安として、注目したいのが物件全体の平均走行距離。
直近3ヵ月の平均走行距離は7.7万km前後で横這い状態が続いている。
したがって、予算100万円で狙う際には、走行距離8万km以下というのが、バリューのひとつの目安になるだろう。
中古車ビギナーなら、これに修復歴なしという条件を加えてみよう。
走行距離8万km以下を目安にバリュー物件を探す
「走行距離8万km以下」かつ「修復歴なし」という2条件をクリアする物件は、流通量全体の過半数を占めている。
そこから予算100万円圏内の物件を絞り込むと、一気に100台以下まで台数が減り2004~2006年式のいわゆる前期型が中心となる。
2代目ハリアーの前期型のエンジンは2.4Lと3Lの2タイプあり、この条件では2.4L車のベースグレードとなる240Gが目立つ。
予算100万円で走行距離8万km以下の前期型240Gでも、十分バリューは高いと言えるが、さらなる高みを目指すなら、走行距離と修復歴の条件を変えずに、フロントグリルのデザインが変更された2007年1月以降の後期型を狙うのも手だ。
選択肢は一気に30台近くまで絞られてしまうが、どれも厳しい条件をくぐり抜けてきた精鋭部隊のような、選りすぐり感たっぷりだ。
こちらの条件でも、グレードでは240Gの割合が高い。
高級感アップの特別仕様車ならバリューはお宝級!
もうひとつ、少し角度を変えたバリューの目安として、特別仕様車の存在を覚えておきたい。
2代目ハリアーには、高級家具などの表皮材として使われるスエード調の人工皮革「アルカンターラ」をシート&ドアトリム表皮に採用した特別仕様車が何度か設定されている。
そもそも特別仕様車の中古車は流通量が少ないため、予算100万円では選択肢がかなり狭まってしまう。
が、ごく希に2008年1月に設定された「Lパッケージ アルカンターラ プライムバージョン」が見つかることも。
超レア物件だけに、バリューはお宝級。
じっくり吟味する時間があるなら、狙う価値のあるターゲットと言えるだろう。
text/中野剛
photo/桜井健雄
(提供:カーセンサー)