WTI原油は市場心理の回復に伴い、昨年の11月8日ぶりに60.74ドルの水準に到達した。 我々は世界経済低迷の懸念の中で、原油価格は上昇すると考えている。

原油価格は、株式市場の動向に追随している。米国株式では、昨年のクリスマスイブで底を打ち、2019年の1月−3月で上昇を続けてきた。世界経済の見通しが不明瞭な中で、原油価格も上昇を続けているが、最近では徐々に上昇勢いが弱まっている。

他の原油価格に対する悪材料としては、トランプ米大統領によるツイートの影響がある。トランプ氏は3月28日、OPECプラスに対し増産を要求し、原油価格をの上昇を抑制しようとした。しかし、同氏のツイートは以前のような影響力はなくなっており、結果的に原油価格は続伸している。

chart
(画像=Investing.com)

TradingView: WTI原油

11月下旬から12月中旬にかけてヘッド&ショルダーの底を打ち、その後の強気相場への転換をしている。現在の持ち合いでペナントを形成しているが、ヘッドアンドショルダーのコンティニュエーションパターンとなって上昇していく可能性が高い。

トレード戦略

慎重なトレーダーは、200日移動平均線の水準である62ドルを上抜けするまで待つべきだろう。あや戻しで、200日移動平均がサポートラインとなっているかを確かめてロング。

一般的なトレーダーは、ペナントを上抜けしロング。

積極的なトレーダーは、ヘッドアンドショルダーボトムで上抜けしていることを背に、現在ロング。

トレード例

  • エントリー: $60.50
  • 損切り: 58.50
  • 損切り幅: $2
  • 目標価格: $66.50
  • 利確幅: $6
  • リスク・リワードレシオ 1:3(提供:Investing.comより)

著者:ピンカス コーエン