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(画像=来客予測システムをサービス化! 全国の飲食店が使える機能に)

来客予測システムをサービス化! 全国の飲食店が使える機能に

現在、有限会社ゑびやが活用する来客予測システムは、同店だけでなく他の飲食店も使えるサービスとしての展開が検討されている。データ分析の一つにマイクロソフト社のCognitive Servicesを活用したアロバ社の「アロバビューコーロ」という画像解析AIを活用したことがきっかけで、同サービスの提供元である株式会社アロバ、マイクロソフト社、そして有限会社ゑびやの3社対談が実現。その際にすでに導入していた来客予測システムがマイクロソフト社の目に留まり、サービス化を検討しないかと打診があったのだそうだ。

有限会社ゑびやは少数精鋭の老舗企業。同社が取り入れているからこそ、飲食店、特に個人店を営む経営者にとっても活用しやすいツールといえる。なんとなく勘で経営してしまっている、データ活用がうまくできない、人が行う必要のない作業を効率化したいといった飲食店の悩みを解決する際に、同社のサービスは大変に役立つことだろう。

IT技術はあくまで「経営を活かすためのツール」と認識することが重要

ここまで多くのメリットを持つ「来客予測システム」だが、今後の課題もあると秋吉さんはいう。

「当社では現場のさまざまな解決手段の一つとして来客予測システムを取り入れましたが、世間では『IT技術を取り入れればとにかく簡単になる、解決できる』といった見方が強いように思います。しかし、導入することで何をしたいのかが曖昧では、データを役立てることはできません」

『ゑびや大食堂』における来客予測システムの導入はあくまで経営を効率化し、お客様、そして従業員の満足度を高めることを目的としているツールの一つである。だからこそ、IT技術に全て任せてしまえばいいということでは決してない。「あくまで来客予測は数字を可視化し、経営に活かすためのツールと認識すべきだと考えています」と秋吉さん。技術を取り入れることで店をどうしたいのか、しっかりとビジョンを見据えることが重要だ。

人手不足、売上の変化、長時間労働など、飲食店には数多くの課題がある。しかし、解決法の一つとして、『ゑびや大食堂』のようにIT技術を取り入れることで良い影響をもたらす可能性は十分にある。有限会社ゑびやの挑戦は、飲食業界全体に、大きな旋風を起こしつつあるといえるだろう。

『ゑびや大食堂』
住所/三重県伊勢市宇治今在家町13
電話番号/0596-24-3494
営業時間/11:00~L.O.15:30
定休日/無休

(提供:Foodist Media

執筆者:竹野愛理