メイ英首相は、ブレグジット協定の合意に向けて絶望的な任務にあたっている。日曜日に首相はツイッターのビデオメッセージで議会が「合意なきブレグジット」を否決したので、選択肢は2つだけになったと説明した。つまり首相がまとめた協定案か合意なきブレグジットかだ。この予想外の発表は、通常の首相のスタイルよりもカジュアルであり、満足しているトレーダーもいるようだ。火曜日午前10時17分時点で ポンドは1.3066で、金曜日から上昇している。

英国の下院議員が合意なしでEUを離脱することに断固として反対していることを明らかにしたが、「合意なし」は事実上ないという認識を投資家も持っており、2月19日以降、ポンドは1.3000以上で推移している。しかし、他の何かがポンドを支えているのかもしれない。経済的には英国がEU離脱をしない方がいいというのが市場関係者の大半の意見だ。メイ首相の発言は、仮に合意できなかった場合、下院が離脱を認めなければ、ブレグジットはキャンセルされる可能性があるととることもできる。

ブレグジットをしないという考えは最近までほとんど考えられないシナリオであったが、これがポンドが強く見える源であり、この危機を通して続く驚くべきポンドの回復力をサポートしていたのかもしれない。

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(画像=Investing.com)

3月上旬以来の我々の見解を支持するように、ポンドは200 日移動平均線で5度サポートされてている。そして12月以来の上昇トレンドラインで3月下旬から2回目のサポートを受けた。

したがって、ポンドが1.3000を超えている限り、2月下旬から3月上旬にかけてポンドがつけた1.3300を再び試すために、堅調に推移すると予想している。

トレード戦略

慎重なトレーダーは、2月以降の横ばいの動きが続く厄介なトレード避けるために、価格が1.34以上の高値を付けて上昇トレンドの形を示してからロングポジションを取るだろう。

一般的なトレーダーは、自分のリスク回避力に応じてそれぞれのエントリーポイントでロングポジションを取るが、1.3000でのエントリーが理想的だろう。

積極的なトレーダーは、それぞれの取引プランを考案後、自由にロングポジションを取るかもしれない。

トレード例

  • エントリー: 1.3049
  • 損切り: 1.2949, the March 11 low, the lowest level of the range.
  • 損切り幅: 100 pips
  • 目標価格: 1.3349, below the February highs
  • 利確j幅: 300 pips
  • リスクリワードレシオ: 1:3(提供:Investing.comより)

著者:ピンカス コーエン