2019年5月23日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日22日(水)の米ドル/円は110円台前半へと反落。NY市場では、米中貿易摩擦への懸念から株価が軟化し、米国債利回りが低下する中、ドル売り・円買いに傾いた。なお、米10年債利回りは足元で2.37%台に低下しており、3月に付けた直近最低水準の2.338%に迫っている。米国債利回りがもう一段低下するようなら米ドル/円は109円台に差し込む事になるだろう。ただ、昨日22日(水)に公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、多くのメンバーがインフレの鈍化は一時的と認識しており、利下げは眼中にない様子がうかがえた。こうした中では、米長期金利の低下余地は限られる公算であり、米ドル/円の下値余地も大きくなさそうだ。110円割れの買い意欲は健在と見られ、日足一目均衡表の転換線が位置する109.85円付近が下値のメドとなろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ポンドの軟調推移が続いており、昨日22日(水)は英ポンド/円が139.30円台に下落して約4カ月ぶりの安値を付けた。英国の欧州連合(EU)離脱=ブレグジットを巡るメイ英首相の方針に与野党から反対の声が挙がる中、メイ英首相の辞任が近いとの憶測が広がっている。本日23日(木)から始まる欧州議会選挙ではメイ英首相率いる保守党が大敗する公算が大きく、首相への退陣圧力はさらに高まると見られる。仮に、このタイミングで辞任となれば、次期首相の選出にかなりの時間を使う事になり、10月末に「合意なき離脱」となる可能性が一気に高まろう。欧州議会選挙の結果が判明する来週にかけて、英国を中心に「欧州政治リスク」が意識されやすくなりそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。