★米国政府は利下げ圧力をかけ続ける。 週末金曜日は東京時間からグローバル市場が崩れ始めた。ダウ公共株を除いてすべて200日線割れ。 トランプ政権が、メキシコが不法移民への対策を取らない限り、同国からの輸入品に最大25%まで関税を賦課する方針を明らかにしたことで、東京市場は売りが先行。

★トランプ大統領の意図。 経済指標からは、とても利下げできる状況でもないにもかかわらず、ことさら貿易摩擦や移民政策をテコにして、トランプ大統領は連銀に利下げを強要するような意図を非常に感じる。 米国経済の体力がないからではなく、体力があるからむしろ矢継ぎ早に外圧をかけている。最終目的は景気・株の上昇を、大統領選挙のある来年までに実現していなければならないということ。

★追い詰められる連銀。 結局週末の米国市場では、米10年国債利回りは2.14%まで低下。長期金利は、昨年株式相場の下落が始まる以前、2017年(一昨年)の9月中旬の水準まで低下していることになる。 連銀としても、経済指標からは「利下げの根拠はない」と言っているが、株が下げ止まらないということになると、緊急避難的に利下げに踏み切らざるを得なくなる。うがった見方をすれば、大統領府はそれを仕組んで、異常なほど矢継ぎ早に外圧政策を放っているということかもしれない。言ってみれば、アメリカが、大統領選を現職が有利に進めるために、自作自演の株安と利下げを工作していると言うことになる。そのくらいのことはやるのがアメリカ。

★一番ダメージを被っている半導体が抵抗を見せている。 一番この状況でダメージを被っているのは、景気先行業種の半導体SOX指数だが、終値ベースでは年初来安値更新をしているものの、実は29日のザラ場安値は更新していないという事実が目を引く。もし来週安値更新に抵抗を見せるようになったとしたら、RSIの逆行現象は確定することになるから、これが最初の反転シグナルになってくる可能性がある。 続いダウ輸送株指数、日経平均だが、週末の下げが大きいので、ややこの形成は微妙になってきている。

★VIX(変動、恐怖)指数が、上がり切れない現実。 不思議なもので、これだけ相場が突っ込んできているにもかかわらず、VIX指数の上昇は29日の高い水準を抜けていない。18.71と、20越えとならなかった。 来週抜けてくるのか? 5月9日の23.38という最高水準は、かなり遠そう。 例の、一般的な平均として22.5超から、リスクパリティ型のファンドによる機械的な売りプログラム発動ということだとすると、来週この下げ止まりの有無によっては、そこまでVIX指数が到達することは無いかもしれない。

★戦略方針: フェイスブック(松川行雄)→「一粒萬倍勉強会」参照 以上(提供:Investing.comより)

著者:増田経済研究所 松川行雄