米国による中国通信機器大手のファーウェイ禁輸制裁を受け、米中間の緊張はさらに高まっている。
現在、中国政府は米輸送会社フェデックスに狙いを定めている。中国人顧客から注文があったファーウェイの小包をフェデックスが無断で米国へ転送したことで「中国人顧客の権益を著しく損ねた」として捜査を1日に開始した。
ファーウェイを輸出ブラックリストに載せたトランプ政権に対する報復として、中国総務省は先週に「信用できない」企業のリストを作成すると表明している。
これらの報道を受け、フェデックスの株価は5月30日から6月3日で4.53%下落している。
週足チャートを見てみると、同株は2009年に付けた底値以降10年続いた上昇トレンドラインを初めて下抜けし、長期的な上昇トレンドの終わりを示唆している。
ただし、株価は12月の安値に支えられている。言い換えれば、もし、下落が続くのなら、その水準を大きく下抜けした場合だろう。
長期的には、下げになることが見込まれる。
長期上昇トレンドラインを下抜けし、50週移動平均線が100週移動平均線を下抜けしている。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、再度12月の中期的な安値圏付近まで値下がりするのを待とう。
一般的なトレーダーは、150ドル以下で決定的なブレイクアウトが発生し、長期トレンドラインが抵抗ラインとなる綾戻しを待とう。
ショートトレード例
エントリー:150ドル
損切り:151ドル
損切り幅:1ドル
目標株価:145ドル
利確幅:5ドル
リスクワードレシオ:1:5
積極的なトレーダーは、12月に付けた安値のサポートを考慮して、逆張り、ロングポジションに挑戦するのも良いだろう。
ロングトレード例
エントリー:152ドル
損切り:151ドル
損切り幅:1ドル
目標株価:157ドル
リスクワードレシオ:1:7(提供:Investing.comより)
著者:ピンカス コーエン