2019年6月7日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日6日(木)の米国株市場ではS&Pが3日続伸。要因はトランプ米大統領がメキシコ製品への関税措置の発動を先送りするかもしれないと報じられたこと。一部報道によれば国境警備を巡る両国の協議が続いているほか、メキシコ側がさらに時間を要求しているため、米政府は5%の関税措置の発動を遅らせることを検討している模様。ただ状況は、なお流動的で、ある米当局者は週明け10日(月)の関税発動が最も可能性の高いシナリオだが、短期間で終わる可能性も高いとのこと。

現在の為替相場の戦略やスタンス

現在、ユーロが反発している。背景は昨日6日(木)のECB政策金利と声明発表が事前に予想されたほど、ハト派ではなかったこと。ドラギECB総裁は今年のインフレと成長見通しを引き上げたが、リスクは依然として下方向に傾いているとした。一方、トランプ米大統領は、中国への威嚇を再開した模様。中国からの輸入品3250億ドル相当に追加関税を課す方針に関して、G20後に決断する考えを表明。「習主席に会う。どうなるか様子を見ることになる。」とコメント。米ドル/円は今年のレンジの61.8%(=107.75円)がこのステージではブレイクできず値を戻し、現在108.35~108.40円レベルで推移中。スタンスは引き続き、米ドル/円、日経先物を戻り売り継続で。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。