2019年6月12日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

マーケットの注目はトランプ米大統領のコメントだ。昨日11日(火)のNY市場では、トランプ米大統領が2日連続で米金融当局を非難。政策金利が高すぎるとし、「ばかげた量的引き締めに追い打ちをかけている!彼らは全くわかっていない!緩やかなインフレは美しいものだ」とツイート。加えて、今回は為替にも言及。「ユーロとその他の通貨は米ドルに対して下落誘導されている」との不満も示した。また中国との貿易戦争にもコメント。トランプ米大統領は「中国との通商交渉の合意を自分が意図的に遅らせているとし、中国が今年すでに合意した条件に立ち戻らない限り、完全な形での合意はあり得ない。G20で習近平国家主席と会談することをなお見込んでいる」とした。米国株は小幅反落。S&Pは6日営業日ぶりに反落。トランプ米大統領のFRBに対する批判と、通貨に関する言及は、それほど目新しいものではないが、ユーロ/米ドルの上値余地を拡大することには寄与した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

モルガン・スタンレーが米ドル/円に関して、推奨トレードを出しているので紹介したい。方向は西原氏と同じ米ドル/円に対して悲観的。市場の楽観は誤りであり、105円に下落中の米ドル/円を売れ=モルガン・スタンレー。「先週の世界的な株式市場の回復により、市場は楽観的なムードであるが依然としてリスクオフの状態にある」としている。推奨トレードは米ドル/円の売り。ターゲット=105.00円 ストップ=109.20円。出所ブルームバーグ。参考まで。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。