ニュースのキュレーションサービス「NewsPicks」などを運営するユーザベースは、9月1日に伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(ITV)をリードとする第三者割当増資により、4億7000万円を調達したことを発表しました。
NewsPicksは、2013年9月にスタートしたメディアで、経済ニュースを独自にキュレーションし、ユーザーそれぞれがそこにコメントをつけていくことで、それぞれのニュース(情報)を「意見」に変えていくというソーシャル・ニュースサービスです。ジャーナリストの佐々木俊尚氏が日本に広めた「キュレーション」という言葉が普及し、情報発信メディアの在り方も変化したのでは、という憶測が、この資金調達により事実として証明された形となります。
なお、矢野経済研究所によれば、「2012年度のキュレーションサービス市場は6,011百万円。今後、スマートデバイスの普及率に比例して成長を遂げていき、2012年度から2017年度までの同市場規模は年平均成長率(CAGR)45.7%で推移、2017年度には39,530百万円(いずれも事業者売上高ベース)になる」と予測しています。
こういったソーシャルメディアは、投資やビジネスにも非常に役に立ちます。事実、NewsPicsでコメントしているユーザーたちはかなり経済通、情報通であることが多く、彼らがコメントを繰り返していくことでコメント自体が高品質な情報になっていくのです。
ちなみに、勝てる投資家はあまり悩みません。考えない、ということではないです。悩むというのは、「考えても仕方のないことを考えてしまう」ということです。そして、「考える」というのは「考えれば何かしら具体的なアイデアが思いつく」ということです。
投資においては、まず情報収集が一番。情報が少ない状況の中で悩んでいると、マーケットは先に進んでしまいます。スピード感を持って情報の収集選別を行っていくために、高品質な経済メディアの存在を把握しておきましょう。