日銀の6月19日、20日に開かれる金融政策決定会合では、現状維持となる見込みとされている。市場は米中貿易戦争やFRBによる利下げ期待が高まる中で、円高に振れることが予想される。
多くのエコノミストは、日銀が今後さらなる金融緩和を実施する予想をしているが、通貨がこの背景に対して動くには時間を要するだろう。また現在注目するべきポイントは、米国の経済指標が弱くとも、利下げや景気刺激策への期待から米国株式市場は上昇していることである。
一方で為替は、利下げ観測が強まる中でドルへの下押し圧力となっている。
ドル円のチャートからも、中短期的な下降トレンドのアクションが読み取れる。
ドル円は5月14日にダブルトップを完成させた。ドル円は下降フラッグを作りながら下落を繰り返し、ダウントレンドが続いている。
下降フラッグの形成は現在3度目であり(画像参照)、フラッグを下抜けすることでさらなる下落に年初来最安値に向かっている。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、107.50ドルの水準を割ることを待ちショート。
一般トレーダーは、現在のフラッグを下抜け後のあや戻しを確認し、その後大陰線でトレンドを確認してショートエントリー。
積極的なトレーダーは、今後フラッグの下抜けし中期的にダウントレンドになることを見込んでショートを窺う。17日の高値を待てば、リスクリワードを良くすることができるだろう。
トレード例
- エントリー: 108.50
- 損切り: 109.00
- 損切り幅: 50 pips
- 目標価格: 107.00
- 利確幅: 150 pips
- リスクリワードレシオ: 1:3(提供:Investing.comより)
著者:ピンカス コーエン