2019年6月25日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週のFOMCで、FRBが明確に金融引き締め方向に政策を転換したことが明らかになった。よって全体的なドル安は続くだろう。特にユーロ/米ドルは強いレジスタンスであった1.1350ドル前後を上抜けしたことで、ユーロ/米ドルやドルインデックスもトレンド転換となった。現在は対ユーロ、対スイスフランでドルショートを持つのが良さそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円に関しては、今週末29日(土)から2日間開催されるのG20で、米中首脳会談が行われるが、その際何が決定されるか、その後米国が対中制裁関税を発動するかどうかで先行きが変わってくる。市場のコンセンサスとしては、会合は行われるものの、ある程度妥協した内容となって、対中制裁関税の発動は延期されるというのが主な見方のため、発動されなければややポジティブという考え方が多い。そのため、米ドル/円ショートポジションを買い戻そうという動きが今週は出やすくなるかもしれない。ただ、制裁関税が発動されなかったとしても、劇的な合意がない限り(その可能性は極めて低い)米ドル/円の反発には限界があるだろう。今後は105円から100円方向に向かっていくのではないだろうか。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。