2019年7月16日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週の最大の焦点はパウエルFRB議長の議会証言だった。パウエルFRB議長は今月末、7月31日のFOMCにおいて利下げを行うであろうことを明確に示した。そこで7月に1回、9月にもう1回、25bp(0.25%)ずつ引き下げることになるだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米国の利下げはドル安に持っていきたいという意図もあり(トランプ米大統領の意思による)ドルのショートポジションを持ちたい。しかし、どの通貨に対してのドルショートかがポイントになるだろう。まず円の場合、金融緩和競争となれば、これ以上の緩和余地がないため、競争負けで円高になることが予想される。さらに21日(日)の参院選後、日米貿易交渉も始まるため、もう一段円高に行く可能性がある。また、新興国通貨に対してのドル安も進んでいる。メキシコペソや南アフリカランドがこのところ好調だが、米国の金融緩和が進むと新興国に資金が流れやすくなるため、この辺りも狙い目だろう。そしてカナダドル/米ドルはチャート上、いい形になっており、原油高もカナダドルを後押ししている。イラン情勢はいつどういう状況になるか不透明なので、カナダドル/米ドルのロングも良さそうだ。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。