英ポンドは2017年4月以来の安値に達したが、これからも続落するだろうか?2016年に行われたEU離脱を問う国民投票を受けてブレクジットが決まって以来、ブレクジットの進展は英国経済に最も影響を与える要因となっている。ポンドルのチャートを見ると、今後の方向性を占う動向が見られる。

ポンドルでは、7月16日の時点で3月の高値から約5.08%の下落となっている。年初来では約2.73%の下落である。トレーダーはどこが底なのか、3月の高値に戻っていくのか注意深く見守っているだろう。

下の週足チャートを見ると、1月3日の下髭がサポートとなっていたことが伺える。

ポンドドル 週足チャート
(画像=Investing.com)

今年3月以来のダウントレンドによって、安値を更新し続けている。7月16日には、ついにこの今年1月3日の安値を割った。

RSIはヘッド&ショルダーコンティニュエーションを完成させ、今後もこのダウントレンドが続くことを示唆している。

センチメントと伴って相場はショーターに魅力的であり、ロンガーはエントリーしづらく、ダウントレンドを加速させている。今後、大きな材料やテクニカル的なサポートがあるまで、このトレンドは継続することが考えられる。

ポンドドルの底は、さらなるブレクジットの進展によって決まるだろう。特に、英国の次期首相を選ぶ与党の保守党の党首選によってポンドルは大きく左右されるだろう。

トレード戦略

慎重なトレーダーは、1月3日につけた安値以下になった今、再びそのラインを試して、超えられないことを確認しよう。そして、長期的な下げに乗ることを検討する。

一般トレーダーも、再びその1月3日の安値を超えてくるかのリターンムーブを確認し、超えなければショートを検討。しかし、試した後再びダウントレンドを確認するまで待たなくてもよい。

積極的なトレーダーは、1月3日の安値がサポートとなったら、逆張りロングを考えても良いだろう。

トレード例ーロングポジション

エントリー: 1.2450
損切り: 1.2430
損切り幅: 20 pips
目標価格: 1.2550, 7月12日の高値より下で、心理的にキリがいい数字
利確幅: 100 pips
リスクリワードレシオ: 1:5(提供:Investing.comより)

著者:ピンカス コーエン