2019年7月19日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日18日(木)のNY市場では、ドルが下落。NY連銀のウィリアムズ総裁は、低金利時代における中央銀行というものは、経済に問題が生じている兆候があれば迅速に行動を起こすべきだと講演で述べたことが要因。呼応して7月31日のFOMCによる50bpの利下げ織り込み度は65.5%までに急騰。ドルインデックスは下落。イランの無人機を米海軍が防衛のためにホルムズ海峡で撃墜したとトランプ米大統領が明らかにしたこともドルの下げ幅を拡大させる材料となった。特に豪ドルとポンドに対してドルは急落。ポンドはドルに対して一時1%上昇。英国との離脱交渉を担当するEUのバルニエ首席交渉官が、アイルランド国境問題で代替策を議論することに前向きな姿勢を示したことがきっかけだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は107.50円を割り込み、本日19日(金)の朝、午前7時過ぎの時点では107.25円レベルで推移。豪ドル/米ドルは0.7080ドル、ユーロ/米ドルは1.1280ドルレベルで推移。ムニューシン米財務長官は「現時点で」米国のドル政策に変更はないとコメント。先週大手米銀であるモルガン・スタンレーが予測したとおり、7月31日のFOMCでは50bp利下げする可能性が一段と高まったことで、米ドル/円の下値余地は更に拡大。米ドル/円はまず前回安値の106.78円をブレイクできるかがポイント。スタンスは米ドル/円の戻り売り継続で。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。