2019年7月23日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

基本的には、月末31日(水)のFOMC待ちだが、今週は明日24日(水)に欧州の製造業PMI、明後日25日(木)にECB政策金利と声明発表を控えている。25日(木)のECBでは何らかの金融緩和について話し合いが行われ、それを9月以降の理事会で実施する可能性が高いことを示唆する内容となるだろう。よってそれまではユーロ/米ドルは重く推移するかもしれない。ただ、欧州の金融緩和には限界があるので最大が25bp(0.25%)と考えられる。9月に緩和したとしても10bp(0.1%)程度の非常に小規模なものにとどまらざるを得ない。そのためユーロ/米ドルのダウンサイドも限定的だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

トランプ米大統領のツイッターはしつこいが、FRBには独立性があるため関係ないという声もある。既にパウエルFRB議長退任後のポスト争いが始まっており、さまざまな理事の発言がトランプ氏に気に入られようと緩和的な発言に大きくシフトしている。米国の金融緩和は想定以上に進む可能性が高いだろう。今週の相場は、揉み合いで目先は動きづらいだろう。しかし、最終的にはトランプ米大統領のプレッシャーの強い中、米国の金融緩和が進み、ドルの下落相場というシナリオを想定している。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。