多くの投資家がポートフォリオにESGを注目している
ガバナンスは最も利用されている基準であり、ますます多くの代替ファンドがロング・ポジションとショート・ポジションの両方のスクリーニングに利用している。
金融技術および調査会社である「Backstop BarclayHedge」の最新調査によると、ヘッジファンドは環境、社会、ガバナンスへの投資の選別に向かっている。実際、これらの調査の41%が、ポートフォリオに含める株式を選択する際にESGを考慮すると述べている。これは目新しいことではない。ESGを使用する人は平均して6年間、それを含めている。
BarclayHedgeによると、来年、ESGを導入することを計画しているファンドの数は58%に急増し「この傾向は、ESG投資が今年の第1四半期に記録的な水準で増加したという報告と一致している」という。
Backstop BarclayHedgeの社長であるSol Waksman氏はThinkAdvisorに対し、この結果にあまり驚いていないと語った。「私が読んだ調査やニュースレターによれば、より多くの投資家がポートフォリオの資産についてESGに注目している。これがムーブメントになるかどうかはわからないが、人々は今注目している」と続けた。
ESGをスクリーンに使っているヘッジファンドの平均では、資産の52%がESG評価に基づいて配分されている。さらに、ESGをスクリーンとして使用している企業の41%は、資産配分の100%にESGが含まれていることを示している。
また、ESGをスクリーニングに使用しているヘッジファンドのうち、62%がロング・ポジションとショート・ポジションの両方にESGを使用しており、38%がロング・ポジションのスクリーニングにのみESGを使用していることも分かった。
「ガバナンス」はヘッジファンドの審査基準として圧倒的に利用されており、実際にはファンドの61%が短期、56%が長期の候補と考えている。この研究は「ガバナンスと企業パフォーマンスの間に正の相関関係があることが調査で示されていることを考えると、これも驚くべきことではない」と述べている。
環境基準は28%のショート・ポジション、ロング・ポジションに対し18%を用いた。候補者の評価基準は「社会」が11%だったが、その次に重要なのはが26%だった。
「ブランドや顧客ロイヤルティのような無形資産の価値に対する投資家の認識が高まっていることや、評判を損なう人的資本やサプライチェーンの出来事、あるいはその他のマイナスの社会的要因によって、これらの資産の価値がいかに容易に損なわれるかについての認識が高まっている」ため、社会的判断基準は、短期よりも長期の方が重視される可能性があると、研究は指摘している。
調査結果は、ヘッジファンドが2019年6月24日から7月11日の間に行った70件の回答に基づいている。
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