以前まで、宇宙旅行はSFの中のお話でした。しかしZOZOの前澤社長が月旅行を計画したことで、少し身近に感じられるようになってきたのではないでしょうか。今回は宇宙旅行に必要な費用や、具体的なプロセスを紹介します。

宇宙旅行の未来を変える有人宇宙船「スペースシップ2」の存在

宇宙旅行
(画像=Sunny studio/Shutterstock.com)

2004年に、有人宇宙船「スペースシップワン」が高度100キロメートルで世界初の民間企業による有人宇宙飛行を成し遂げました。そしてアメリカのヴァージン・ギャラクティック社により、6人の乗客を乗せられる宇宙船「スペースシップツー」が開発され、2018年12月に宇宙へ向けて飛び立ち、宇宙空間に到達したのです。

このヴァージン・ギャラクティック社と独占契約を結んだのが、宇宙旅行専門取扱店、株式会社クラブツーリズム・スペースツアーズです。このことにより、宇宙旅行が身近な存在になりました。運行開始は2019年以降とされていますから、旅客を乗せて宇宙に行く日も近そうです。

宇宙旅行の概要とは?

宇宙旅行は長期間訓練を行った人にしかできない、大変難しいものと思っている人もいるでしょう。しかし実際は、どうなのでしょうか。クラブツーリズム・スペースツアーズで計画されている「2時間の宇宙旅行プラン」について詳しく見てみましょう。

2時間の宇宙旅行プランの流れ

アメリカ、ニューメキシコ州の宇宙旅行専用港から出発し、高度100キロメートルを超える「宇宙空間」に到達して、約4分間の無重力が体感できるプランです。宇宙旅行は、一般的な旅行とどう違うのでしょうか。申し込みから順を追って解説します。

宇宙旅行の流れを知ろう!

まずは宇宙旅行を申し込みます。同プランでは出発4日前には、民間宇宙港「スペースポートアメリカ」に集合しなければなりません。出発前に、3日間の事前トレーニングプログラムを専門医の指導により行い、健康診断を実施します。

スペースシップツーに乗船すると、カウントダウン後、発射されます。滑走路から離陸後、高度15キロメートルで、母船「ホワイトナイトツー」から切り離されて、いよいよ宇宙へと近づきます。さらにエンジンが点火すると、90秒ほどで宇宙空間に到着です。それまではしっかりとシートベルトを装着していましたが、宇宙空間ではシートベルトを外して、無重力状態を体感できます。宇宙からながめる地球はどのような色なのか、自分の目で確認してみてください。そして大気圏へ突入し、宇宙港にはグライダー飛行で到着します。

高度100キロメートルまでの飛行が限界の「スペースシップツー」は、宇宙空間に4、5分程度しか滞在できません。さらに長い滞在時間を希望する場合は、もっと高度を上げる必要がでてきます。が、そうなると、乗客に対して宇宙飛行士のような訓練が必要となってしまいます。そのため「宇宙旅行」として成り立つ時間帯が「4、5分」という旅行商品ができたのです。

宇宙旅行に必要なもの・条件

同ツアーの宇宙旅行は1人当たり25万米ドルかかります(1ドル110円換算で2,750万円)。その中には、3日間の準備訓練費用や宇宙旅行フライト代が含まれています。さらに代理店への手数料、日本からの航空券・現地ホテル代が別途かかります。

参加資格は18歳以上となります。出発前に健康診断も行うので、健康上の不安がある人は事前確認をしておくといいでしょう。またアメリカの法律の関係で一部国籍に関する制限を受ける場合があります。詳しくは代理店に問い合わせてください。

一度は行ってみたい!宇宙旅行に飛び立とう

宇宙旅行にかかる費用はまだまだ高額です。しかし、今後も宇宙開発が進めば、もう少し安く宇宙旅行を実現できる可能性もあります。将来的には、多くの人が気軽に宇宙旅行を楽しめる未来が訪れるかもしれません。(提供:JPRIME


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