「マネーブリッジ」とは、楽天証券と楽天銀行に同一名義の口座を開設して、口座連携させるサービスのこと。都市銀行の普通預金金利よりはるかに高い金利で注目を集めている。「マネーブリッジ」の魅力やメリットをわかりやすく解説する。

優遇金利適用から利便性アップまで「マネーブリッジ」のさまざまな魅力

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(画像=rafapress/Shutterstock.com)

マネーブリッジは楽天銀行のサイトから無料で申し込むことができ、お得さと利便性を兼ね備えたさまざまな魅力がある。

魅力1 年0.10%の優遇金利は一般的な都市銀行の普通預金金利の100倍

「マネーブリッジ」の最大の魅力は、都市銀行など一般銀行の普通預金金利の100倍、年0.10%(税引前)もの優遇金利が適用されることだろう。

都市銀行、例えば三菱UFJ銀行の普通預金金利は年0.001%(税引前)だ(2019年7月6日現在)。口座連携されていない楽天銀行の普通預金金利でも0.02%(税引前)であり比較的高金利であるが、口座連携すればその5倍もの金利が受け取れる。

仮に、200万円を普通預金に1年間預けた場合を想定すると、都市銀行だと金利は20円、口座未連携の楽天銀行だと400円、口座連携後だと2,000円となり金利に大きな違いが出る。

利払いは毎年3月31日と9月30日の年2回、1,000円以上の残高に対して、ウェブ上で表示される金利で、1年365日として日割計算される。

魅力2 自動入出金の「スイープ」(自動入出金)が利用可能

・スイープの概要
自動入出金(スイープ)を設定すると、楽天証券の預り金が買付金額に満たないときは、銀行サイトにログイン・振込手続きをしなくても、不足する金額が銀行口座の残高から自動的に入金されて、買付けを行う。

逆に、株式の売却などで証券口座に預り金がある際には、証券での出金手続きや銀行での入金確認をしなくても、夜間に自動的に銀行口座に出金されて優遇金利が適用される。

・スイープ設定に関わる注記事項
スイープは、楽天銀行にログイン後、マネーブリッジ設定画面から楽天証券のスイープ専用ページに移動して設定を行う。自動入出金の設定や自動入出金時の手数料は無料。

楽天証券の預り金は、夜間になると自動的に全額銀行口座にスイープされるが、一般的金額は楽天証券の預かり金として残し、超過する金額を振り替えるように設定も可能だ。

・買付可能額の見方と注意点
スイープを設定すると楽天証券の買付可能額は、楽天証券の預り金と楽天銀行の普通預金残高を合計した金額になり、預り金=買付可能額ではない。

なお、IPO、立会外分売、海外株式、金・プラチナ、楽天FXなどはスイープの対象外になっているので、取引前に後述する、らくらく入金で買付可能額を確保しておく必要がある。

魅力3 「ハッピープログラム」を利用すれば、1回の取引でポイント2重取り可能

・ハッピープログラムの概要
楽天銀行のハッピープログラムにエントリー(無料)すると、楽天証券の取引に対しても楽天スーパーポイントが付与される。

対象となるサービスは、国内株式(現物・信用新規)、外国株式、投資信託、個人向け国債、楽天FX、日経225先物取引、そして日経225オプションとなっており、所定のレートで1ポイント付与され、一定額の手数料ごとに1件で換算される。

毎月2日に付与される獲得ポイント数は、楽天PointClub画面で確認できる。貯まったポイントは楽天グループでの支払いに充てられる。

・ポイント付与に加えて、さらなる特典も
ハッピープログラムでは証券での取引でポイントが貯まるだけでなく、取引件数に応じて会員ステージが上がる。

ステージごとに、ATM手数料が最大7回/月まで無料、事前に指定した銀行間の振込手数料がいつでも無料、楽天スーパーポイントを振込手数料に充当できるといった特典を受けられる。

魅力4――楽天証券サイトで楽天銀行の残高表示が可能

「残高表示サービス」とは、マネーブリッジを申し込むと、ウェブまたはモバイルの楽天証券サイトへのログイン後の画面に、楽天銀行口座の普通預金残高が表示される無料サービスのこと。楽天銀行にログインしなくても残高が確認できるので便利だ。

魅力5――無料の「らくらく入金/出金」サービス

楽天証券にログイン後「らくらく入金」「らくらく出金」専用ページから、楽天銀行口座から楽天証券口座への入金がリアルタイムにできるサービス。証券口座から銀行口座への出金は当日中に、手数料無料で実行できる。

楽天証券と楽天銀行の連携でもっとお得で便利に

楽天証券と楽天銀行に口座を開設してマネーブリッジを申し込めば優遇金利が適用され、楽天証券での取引にもポイントが付与されるなどお得なサービスを受けられる。

さらに運用資金と生活資金を楽天銀行でまとめて管理できるので利便性もアップするため、楽天ユーザーなら検討してみてもよいだろう。

文・近藤真理(フリーライター)/MONEY TIMES

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