★チャイナショックの駄目押し~逃避資金は、米国債・ビットコインになだれ込む。 大幅続落。NYダウ工業株は今年にはいっては最大下げ幅。 先週末から不穏になってきていた人民元が、週明け滑落して人民銀行が最終防衛ラインとしていた6.95-6.98を突破して7.00を突破。これが引き金となって今週は相場の突っ込みになってきています。 人民元は、対ドルで7.0527まで下げています。結果、中国からの資本流出が加速していると推察され、米国10年国債利回りはおそらくこの流入インパクトで1.735%まで低下。 同様にチャイナマネーは、米国債のようなソブリン(最高格付け)だけではなく、逆に最もリスク度の高いビットコインにも流入していると思われ、ビットコインは11727ドルと、6%強の急続伸。 グローバルな株式市場はこのチャイナショックが動機となって下げていますが、資金の流れはアメリカに向かっているわけで、アメリカ自体はなにも問題ない、という状態。 連銀にしてみれば、ファンダメンタルズから乖離した、あらぬ相場急落で、次の一手を出さざるを得ない状態に追い込まれたことになります。
★定点観測。 主要移動平均線との位置関係。
・ダウ工業株は、一時、若干200日線割れ。引けはかろうじて200日線上で止まる。
・S&P500は、50日線割れ。200日線には届かず。
・ナスダックも同上。 ・ダウ輸送株は200日線を完全に割り込んで突っ込み。
・ラッセル2000小型株指数も同上。
・半導体SOXは50日線割れ、一番これら主要指数の中では位置が高い。
VIX指数が週末・週初と200日線を少し超えたところでもみ合っていましたが、昨晩の株価駄目押しによって、一気に24.59まで急伸。リスクパリティ型のファンドが20越えあたりから、セルプログラムを発動させたでしょうから、機械的な投げ売りがVIXを押し上げたようです。
【巌流島(日経平均連動ETF2種類のみで運用)】は先週末の段階ですでに、フルポジションで1357のホールド続行です。「梁山泊」と違い、こちらの1357は、掛け捨て保険のヘッジではありません。純投資としての1357買いですから、そう簡単には売れません。6週移動平均線を日経平均が奪回しない限り、1357のフルポジションは持続となります。
一般株主体の「梁山泊」は、ヘッジ買いした1357については、益出し売りは適宜でよく、ただその場合キャッシュはそのまま温存ということで、相場の急反転・カウンターの動きに向けて待機させましょう。
その他「出来高は、1日が最大~前回は最大出来高から三日後にボトム」、「米国株は夏の肝試し」、「連銀のジレンマ~経済指標はそもそも有効なのか」、「中国の時限爆弾が作動し始める」「戦略方針・ポジション管理~カウンターに備える」等の記事は省略。詳細は「一粒萬倍勉強会」 https://www.ichiryu-manbai.com/ へ。 以上(提供:Investing.comより)
著者:増田経済研究所 松川行雄