激務なコンサルタントでありながら、不動産投資家として本業の年収の何倍もの金額を稼ぎ、〝億超え〟の資産を築く。連載『資産〝億超え〟の兼業投資家が教える「時間レバレッジ」のかけ方』では、石川貴康さんがいかにして時間を生み出し、資産を増やし続けているのかを実例を交えて紹介してもらう。第5回のテーマは「精神と時の部屋」。『ドラゴンボール』に登場する、神の神殿最下層にある修行部屋のことだが、執筆や提案書作成のための時間を生み出すために石川さんが実践している活用法とは?
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一生の仕事として本業に邁(まい)進しながら、人並み以上に本を書き、講演をし、不動産投資を行い、さらに金融投資も行っている。
本業はコンサルタントで、フルタイムでの稼働。さらに今は仕事が断り切れず土日も使っている始末だ。その上、毎年本を書いており、これまで書いた冊数は本名、ペンネーム合わせて25冊を超えている。今も1冊企画を抱えている状態だ。コラムも月5本ほど書いている。
不動産投資に関しては委託しているので時間を取られることはほとんどない。しかし、本業と書籍は自分で対応しなければならないため、時間がとられるわけである。あまりにも仕事が混んでくると、あるいは期限が迫ってくると、私はある手を使う。ある場所に「籠(こ)もる」のである。
私は冗談で「精神と時の部屋」に「籠もる」と言っている。
ドラゴンボールに登場する「精神と時の部屋」
読者のみなさんは「精神と時の部屋」をご存知だろうか?『ドラゴンボール』に出てくる修行をするための部屋で、外界から完全に遮断され、その部屋の中での時間は外界の数倍のスピードで過ぎる。「精神と時の部屋」での1日は外界での1年に匹敵するほどの時間が生まれる。そこで修業をすれば、外界では1日しかたっていないので、1年修業したことになるのである。
私もこの「精神と時の部屋」的な部屋によく籠もる。年に数回は必ず籠っている。この部屋とは、要はホテルの部屋だ。外界との接触を遮断されたホテルの部屋で、ひたすら仕事をするのだ。