8月6日、化粧品・健康食品メーカーのファンケル <4921> がキリンホールディングス(以下、キリン) <2503> の傘下に入ることが明らかとなった。後段で詳述する通り、ファンケルの創業者・池森賢二氏らが保有していた同社の株をキリンが買い取り、筆頭株主となる。両社は健康食品・サプリメント等で共同開発およびインフラの相互利用等を推進する方針だ。

上場企業の資本業務提携等は、業績や株価を動かす重要な要因となる。2020年3月期第1四半期の減益決算を受けて低迷していたファンケル株も、今回のニュースをきっかけに反発する場面が見られた。ただ、ファンケルとキリンの資本業務提携には「カリスマ経営者リスク」の解消という要素も少なからず作用していたようだ。今回は「カリスマ経営者リスクと株価」の観点から両社の資本業務提携を見てみよう。

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(画像=SizeSquare's / shutterstock, ZUU online)