2019年8月23日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日22日(木)のNYダウは小幅高(=2万6252ドル,+0.2%)。ナスダックは反落。カンザスシティー連銀のジョージ総裁が追加利下げは必要ないとの見解を示した模様。このところの米国株は景気の弱さや金利見通し、米中貿易摩擦を巡る懸念から荒い値動きが続いている。本日23日(金)はジャクソンホールでのシンポジウムで、パウエルFRB議長の講演に注目(日本時間23時)。

現在の為替相場の戦略やスタンス

市場では9月18日のFOMCで25bp(0.25%)の利下げが100%織り込まれている。50bp(0.50%)の利下げはわずか2.9%まで後退した。トランプ米大統領が100bp(1.00%)の利下げを要求している中、パウエルFRB議長がさらなるガイダンスを示すかどうかに注目。NYダウは7月16日に2万7398ドルの高値に到達して以降、2万7000ドル台を維持できず、反落。米国株を筆頭にリスクアセットは、総じて上値の重い展開。米ドル/円は先週まではオプション市場からまとまったドル買い注文が105.00円にあったが、そうしたオプションが徐々に満期を迎え減ってきており、本日23日(金)はない。前回はオプションとGPIFのドル買いで105.05円レベルでダブルボトムになり反発しているが、次回米ドル/円が下落した場合、105.00円にはオプションからのドル買いは出てこないということになる。米ドル/円は、直近の高値と安値の38.2%が106.68円で、これまでは38.2%が上値を抑えている。50%は107.18円でこちらもレジスタンスとなっている。米ドル/円の戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。