2019年9月2日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の為替市場は、8月26日(月)朝に米ドル/円はギャップダウン(下窓)を伴い下落、今年1月3日のフラッシュクラッシュ後の安値を更新する104.45円を示現した。ただ104円台では機関投資家等の米ドル買い意欲は強く、ほぼ一本調子で回復するなか、29日(木)には週高値106.68円まで上伸した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、明日3日(火)の米ISM製造業景気指数、6日(金)の米雇用統計が重要だが、大きな流れを作るほどでもないだろう。先月のジャクソンホール会合の後、パウエルFRB議長の情報発信が途絶えているが、今週6日(金)の日本時間25時30分からSNB(スイス中銀)のジョーダン総裁とのディスカッションに臨む。この会談のタイトルは「経済見通しと金融政策」であり、今月のFOMCに向け何かヒントが得られるかもしれない。米国の利下げの織り込み回数と米ドル/円の相場には一定の相関があり、足元で2020年末までここから4.48回の利下げを織り込んでいる。この4.48回と整合的な米ドル/円の水準は106.69円、つまり先週の高値付近。今週再度ショートカバーが強まるなかでは、107円台の回復局面もあるだろうが、定着は難しいだろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で105.00~107.50円、ユーロ/米ドルで1.0850~1.1050ドル、ユーロ/円で114.50~117.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。