2019年9月4日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

ブレグジットを巡り、ボリス・ジョンソン英首相と反対勢力の争いが山場を迎えている。首相率いる保守党から議員が一人自由民主党に鞍替えし、保守党政権は下院で過半数を失うことに。下院では、ブレグジット延期を要請する審議入りに向け、議会の議事運営を掌握するための動議が可決されている。敗れたボリス英首相は、総選挙実施の動議を政府が提案すると表明。昨日3日(火)の英議会の再開により、ポンドがヘッドラインで乱高下するのは多くの参加者の想定どおりで、一時、1.1959ドルまで急落していた英ポンド/米ドルは現在1.2095ドルレベルまで反発。126.67円まで急落していた英ポンド/円は128.30円まで上昇。ブルームバーグが先月実施したストラテジスト調査では、総選挙の場合はポンドが1.19ドル台に下落し、「合意なき離脱」となった場合は1.10ドルになるとの見通しが示された模様。

現在の為替相場の戦略やスタンス

総選挙の可能性が高まり、英ポンド/米ドルは前述のコンセンサスどおりに、一時1.19ドル台まで急落したともいえる。米国株は反落。米ISMが予想外に低下したことと、米貿易交渉の行方が混沌としていることが株の重しに。米ドル/円は105円ミドルのオプションがサポートになっているが、106円台後半は本邦からの米ドル/円のドル売り注文が増えているとの憶測もあり上値は限定的。米ドル/円の戻り売り継続で。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。