2019年10月7日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日3日(木)のNY市場はドルが下落。ブルームバーグのドルインデックスは一時、1カ月で最大の下げ。9月4日以来最大の下落となった。米国のISM非製造業総合景況指数が市場予想を下回り、2016年8月以来の水準に大きく低下したことに反応した展開。S&Pは一時1%余り下落。しかしその後は今月末のFOMCで追加利下げが決定されるとの観測が高まり、米国株は反発(10月30日の利下げの織り込み度は85%に上昇)した。結局NYダウは122ドル高の2万6201ドルでクローズ。米ドル/円も一時106.48円まで下落するも、株の反発に連れ上昇。106.92円でNY市場を引けた。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米経済の行方を見極める意味で本日4日(金)に発表される9月の米雇用統計に注目が集まっている。ただ結果が悪くても、利下げ観測の高まりにより、株が反発する展開になる可能性もあるため、米ドル/円は下値でショートを増やすのではなく、下落時にはショートを減らして回転させる必要がありそうだ。しかしドル金利の低下により、米ドル/円の戻りはさらに限定的になると想定している。108.47円でトップアウトした米ドル/円の戻り売り継続。
竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。