習慣化コンサルティング株式会社代表取締役で、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナーとして活躍する古川武士さんは今の生活をより良いものに変えたいと思った時、「メイクタイム」をする習慣が大切だと説く。古川さんご自身は一体どのようにしてメイクタイムをしているのだろうか。今回は古川さんの経験談をお話いただいた。(全5回、取材・文 秋乃麻桔)
ビジネスマン時代のドミノ倒しになった生活を一つひとつ立て直した
——古川さんは会社勤務をしていたビジネスマン時代があったということですが、どのような生活をされていたのですか?
私もビジネスマン時代は、朝はギリギリに出社して残業をすることが習慣になってしまっている生活を送っていたことがありました。これではいけないと、ある時ドミノ倒しでグチャグチャになった生活を一つひとつ立て直していこうと決心しました。
最初に着目したことが運動です。少し科学的なことを言いますけれど、運動をするとエンドルフィン、セロトニン、ドーパミンという3つのいわゆる幸福ホルモンと呼ばれているものが出ると言われています。特にエンドルフィンは、モルヒネの6.5倍の鎮痛効果があると言われている脳内ホルモンで、これによってストレスが緩和されます。
経営者や忙しいビジネスマンは強烈なストレスを浴びているので、それを何とかケアしなければいけません。仮にストレスのはけ口を酒を飲むことにしてしまうとアルコール中毒になってしまいます。スマホでストレスを発散するというわけにもいきません。若い人ほどスマホでなんとかしようとしますが、経営者ほどになるとそのレベルではストレス解消はできないのです。もっとポジティブにストレスを乗り越えていかなければならないとなっていったときに、運動をすることが一番だと考えました。
——具体的にどんな運動をされたのですか?
私の場合は極真空手です。かなり動きますし、緊張感もあります。40歳を過ぎた頃から始めましたが、ストレスを緩和する効果が大きいと実感しています。極真空手をすることで酒やスマホなどでストレスを中和しなくても済むようになりました。運動というのはすごく前向きな鎮痛効果があるので、わざわざそのための時間をメイクタイムするわけです。
運動する時間をメイクタイムし、できるようになったこと
——運動にメイクタイムをしたことで、生活に変化はありましたか?