今週、一部の主要米国企業が第3四半期決算を発表する。しかし、第3四半期決算への期待感はそれほど高くない。ブルームバーグによると、アナリストは第3四半期における米国企業の利益が、前年同期比約3%減になると考えられている。

今回の決算シーズンでは、どれほど米国企業が落ち込み、経営者がどのように景気の先行きを予想しているかが焦点となる。米中貿易に関しては、部分合意を受け、来月に合意に達する可能性が浮上している。

以下が来週注目すべき3銘柄である

1.ネットフリックス

米動画配信大手のネットフリックス(NASDAQ:NFLX)は、16日の大引け後に第3四半期(7-9月期)決算を発表する。アナリスト予想では、売上高が52.5億ドル、EPSが1.03ドル とされている。

アップル(NASDAQ:AAPL)やディスニー(NYSE:DIS)などの競合が動画配信業へ参入しつつある中、ネットフリックスの決算において最重要な点は、有料会員の増加数である。

NFLX 週足 TTM
(画像=Investing.com)

4-6月期決算では、米国の有料会員数が前期比減となったことを発表し、7月に同株は急落した。また、アナリストは全世界の有料会員数を500万人増と予想していたが、実際には280万人増であった。このことは同株を下押しており、過去3か月間で4分の1以上の時価総額を失っている。このような状況では、ネットフリックスに投資する価値があるとは思えないだろう。実際、多くのアナリストは、ネットフリックスが動画配信の競争に巻き込まれた際に、継続的に成長を続けていけるとは考えていない向きが多い。

2.ジョンソン・エンド・ジョンソン

米製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE:JNJ)は15日の寄り付き前、第3四半期(7-9月期)決算を発表する。株式市場はオピペイドやベビーパウダーなどに関する訴訟に注目している。

JNJ 週足 TTM
(画像=Investing.com)

フィラデルフィアの裁判所の陪審団は先週、同社に対し、抗精神病薬「リスパダール」の副作用で胸が女性のように成長したと訴えた男性に80億ドルの支払いを命じる評決を下した。SECファイリングによると、同社は同様の訴訟を1万3400件程抱えている。

アナリスト予想では、200億ドルの売上高、EPSが2ドルとなっている。訴訟への懸念から、同株はS&P500をアンダーパフォームしている。

同社の莫大な数の訴訟が全て解決されない限り、この状況は変わることはないだろう。

3.コカ・コーラ

米清涼飲料大手のコカ・コーラ(NYSE:KO)は、18日の寄り付き前に第3四半期(7-9月期)決算を発表する。アナリスト予想では、売上高94億5000万ドル、EPSが0.56ドルとなっている。

Coke 週足 TTM
(画像=Investing.com)

第2四半期(4-6月期)決算では、同社はシュガーレス飲料の恩恵を受けた。また、同社は通年の見通しを上方修正し、2019年のオーガニック成長率を4%から5%へ引き上げた。

消費者が糖分の多い清涼飲料から遠ざかるにつれて、同社は製品ポートフォリオを急速に拡充させている。過去1年間を振り返ると、同社は製品ポートフォリオの拡充に成功していると言えるだろう。実際、昨年にコーヒー事業強化の一環として、英コスタコーヒーを50億ドルで買収している。

同株は年初来で約13%高となっている。今回の決算ではシュガーレス飲料だけでなく、衰退傾向にある炭酸飲料の売上の動向も焦点となるだろう。(提供:Investing.comより)

著者:ハリス アンワル