2019年10月17日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日16日(水)の米ドル/円は米9月小売売上高が予想外に前月比で減少した事を受けて108.55円前後に小緩む場面もあったが下値は限られた。とはいえ、米9月小売売上高の減少を受けて米10月利下げ観測が高まる中、ドルの戻りは鈍く108.80円台では上値が重かった。市場の関心が英国の欧州連合(EU)離脱=ブレグジットに向けられポンドの取引が活発化する中、ドルと円はいずれも脇役扱いで、その力関係には明確な差が生じにくかった面もある。ブレグジットのヤマ場ともいうべきEU首脳会議と英議会の採決(首脳会議で離脱協定案が合意された場合)が本日17日(木)から今週末にかけて予定されているだけに、ポンドが主役の相場展開は当面続く公算が大きい。そうした中、米ドル/円の値動きは本日17日(木)も抑制されやすいだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の目先の上値抵抗は、200日移動平均線が位置する109.10円前後と見られる一方、週足一目均衡表の基準線が通る108.40円前後は下値支持となりそうだ。ただし、昨日16日(水)の米9月小売売上高が弱かっただけに、米経済指標の点検は怠れない。本日17日(木)は、9月住宅着工件数、10月フィラデルフィア連銀製造業指数、新規失業保険申請件数、9月鉱工業生産などの発表が予定されている。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。