サブスク型(定額制)サービスの裾野が広がっています。お掃除ロボットのサブスク型利用やトヨタの愛車サブスクサービスが最近では話題ですが、「美容室でのヘアケア」「飲み放題」など一風変わったサブスクサービスも登場しています。

サブスク型サービスとは

サブスク型,変わり種
(写真=J.Score Style編集部)

サブスクリプションサービスとは一般的に、製品を購入するのではなく、あらかじめ取り決めた期間に応じて代金を支払い、その製品を利用する形態を指します。

最近は製品だけではなく、音楽などのコンテンツやサービスでもこの仕組みが活用されるようになり、その裾野が世界中に広がっています。

人気の定番から変わり種まで

・クルマのサブスク

クルマのサブスクサービスとして最近注目されているのがトヨタ自動車の「KINTO ONE」で、7月から全国でサービスを開始しています。車両代や保険代、税金や登録費用などが含まれた月額料金を支払って利用する形で、料金は月額4万2,660円(税込)からです。

頭金なしで利用できるのが特徴の一つで、ローンを組んで自動車を購入するよりも初期費用が抑えられます。こうした点は、サブスクサービスのメリットと言えるでしょう。

・衣類のサブスク

洋服選びの時短にもなると注目を浴びているのが、ファッションのサブスクサービスです。お気に入りの洋服をネットで選んで配送してもらうタイプが一般的で、服を気に入れば買い取ることができるサービスもあります。

店舗に出向いて服を選ぶ手間が省けることから、仕事で忙しい人や子育て世代にも人気です。「メチャカリ」や「airCloset(エアークローゼット)」が大手として知られています。

・掃除機ロボットのサブスク

ロボット掃除機として知られる「ルンバ」。このルンバのサブスクサービスを、販売企業である米iRobot社の日本法人が6月初旬にスタートしています。

価格が高くて購入に至っていない潜在顧客層に向けて手軽に利用を促そうという試みで、サブスク料金は1ヵ月1,200〜3,800円(税抜)で提供されています。3年後は、使っていたルンバの所有権が利用者に移転されることでも話題になっています。

・飲み放題のサブスク

最近では「飲み放題のサブスク」というユニークな取り組みを行っている居酒屋やレストランもあります。

「1ヵ月3,000円」などの定額料金を支払えば、1日2時間の飲み放題が月内なら何度でも利用できる仕組みです。利用を平日に限定して集客につなげようとする試みなどもあり、今後さまざまな店舗で導入されるかもしれません。

・美容室のサブスク

シャンプーとブロー、ヘアケアが定額で利用し放題というサブスクリプションサービスも登場しています。その1社がJocy社で、多くの美容室と提携することで、店舗を超えてサービスを利用できるようにしていることも特徴です。

同社の発表によれば、小学生以上の子どもがいるワーキングマザーの利用が増えているそうです。ファッションのサブスクと同様に、利便性を高めたことによる時短効果があることも人気の理由のようです。

「ファン作り」にも有効なサブスク

ここまで5種類のサブスクリプションサービスを紹介してきましたが、このほかにも食材のサブスクサービスとして、野菜や果物が詰め放題という定額サービスも登場し話題になっています。中古スマホの定額利用サービスもすでに存在しています。

サブスク型は店舗側にとっては手軽に始めてもらいやすく、なおかつ継続利用による「ファン作り」にも役立つなどのメリットがあるため、今後新分野でもサブスクサービスを提供する企業が出てくる可能性は十分あるでしょう。(提供:J.Score Style

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