ZUU online magazine2019年12月号特集(10月21日発売)からお届けします。
『ZUU online magazine』2019年12号(10月21日発売)
好景気に沸き、史上最高値を更新し続ける米国株。世界中の投資家が参戦している米国株式市場に乗り遅れているならもったいない話です。今では米国株の売買手数料も格段に安くなり、海の向こうの株式市場に日本からも気軽に投資できるようになっています。一方、最近ではバリュー(割安)株が買われるなど、日本株の割安度が高まってきました。長期投資用に米国株、短期や中期なら日本株といった戦略も魅力的です。そんな両市場を展望し、日米の有望銘柄を厳選しました。※画像をクリックするとAmazonへ飛びます
圧倒的な強さを見せつける米国株。過去25年間をさかのぼると、NYダウ平均株価が約7倍になったのに対し、日経平均株価はおおむね横ばいの推 移だ。「米国株は情報が取りづらい」と、二の足を踏んでいた投資家も無視できないはずだ。なぜ、米国株ばかりが上昇するのか?その真相に迫った。
取材・文 天野秀夫(メディアストラ)
西尾貴仁 TAKAHITO NISHIO
マネックス証券
新卒入社(2013年4月)以来、主に米国株の企画・開発・マーケティングを担当。米国企業への訪問やウォーレン・バフェットの株主総会にも参加するなど米国株の情報収集、発信も積極的に行う。愛読誌は『Investor’s Business Daily』や投資レポートの「バロンズ拾い読み」。
新卒入社(2013年4月)以来、主に米国株の企画・開発・マーケティングを担当。米国企業への訪問やウォーレン・バフェットの株主総会にも参加するなど米国株の情報収集、発信も積極的に行う。愛読誌は『Investor’s Business Daily』や投資レポートの「バロンズ拾い読み」。
25年間でNYダウ7倍の原動力は人口増加と…
NYダウが強い!7月16日の史上最高値2万7398ドル後の調整も1カ月程度で切り返しに転じ、再び最高値更新をうかがう水準にある。対して日経平均は、アベノミクスで上昇したといっても昨年10月に2万4000円台と1989年の史上最高値からは約1万5000円も下にあり、最近はさらに上値が重くなっている。1993年末を起点に両指標を比較すると、日経平均は2倍にも満たない上昇にとどまる一方で、NYダウはなんと7倍と、その差は歴然だ。この差はどこから生じたのか。米国株に精通しているマネックス証券の西尾貴仁氏は、ズバリ「人口動態」にあると分析する。