今週はテック株の決算発表が注目が集まっている。先週発表のネットフリックス (NASDAQ:NFLX)やマイクロソフト (NASDAQ:MSFT)、アマゾン・ドット・コム (NASDAQ:AMZN)の四半期決算に続いて、今週はアルファベット (NASDAQ:GOOGL)やアップル (NASDAQ:AAPL)、フェイスブック (NASDAQ:FB)が決算発表の予定である。
これら大企業の他、ソフトウェア&サービシズと呼ばれるセクターも決算発表を控えている。
同セクターは2019年上半期で傑出したパフォーマンスを発揮し、7月までに約33%高となっていた。しかし、9月初旬のテックセクター全体の下落を受け、SPDR S&P ソフトウェア&サービシズETF (NYSE:XSW)は7月末の最高値から8%安となっている。
だが、ソフトウェア&サービシズセクターの一部の銘柄は将来有望であると考えられる。以下が、今週の四半期決算報告を前に注目すべき3銘柄である。
1.ショッピファイ 7-9月期決算 10月29日寄り付き前
ショッピファイ (NYSE:SHOP)は、年初来で130%高となっている。同社はカナダにおけるECプラットフォームのシェアを2倍増加させている。しかし、業界全体への売りの動きから現在は値を下げて取引されている。
同株は8月27日の最高値である409.61ドルを約23%下回って取引されている。
7-9月期の予想EPSは前年同期比175%増の0.11ドル、予想売上高は前年同期比49%増の3億8449万ドルとなっている。投資家は、取引量の多いストアや大企業向けのショッピファイプラスやショッピファイペイメントに注目している。
前四半期のショッピファイプラスの売上は、前年同期比38%増、ショッピファイペイメントは前年同期比61%増となった。
その他には、同社のフルフィルメントサービスに関心が寄せられている。同社は先月、倉庫自動化テクノロジー企業の6 River Systems社を4億5000万ドルで買収することを発表した。
2.トゥイリオ 7-9月期決算 10月30日大引け後
トゥイリオ(NYSE:TWLO)は、クラウドコミュニケーションプラットフォームサービス (CPaaS) 企業である。同株は7月までに約70%高となっていた。現在は7月20日の最高値である151ドルを約29%下回って取引されている。
コンセンサス予想によると、EPSが0.01ドル、売上高が前年同期比70%増の1億8783万ドルとなっている。
市場は、同社の通話やテキストメッセージ事業だけでなく、クラウドアプリケーションプラットフォームである「Twilio Flex」の成長に注目している。
さらに重要なポイントはアクティブユーザー数である。4-6月期決算では、アクティブユーザー数が前年同期比161869人増(282%増)となったことが明らかになった。
3.ペイコム 7-9月期決算 10月29日大引け後
ペイコム・ソフトウェア (NYSE:PAYC)は、年初来で約71%高、過去1年間では約102%高となっている。同株は8月29日の最高値である259.71ドルを約19%下回って取引されている。
ペイコムは人事ソフトウェアのサプライヤーで、業績が好調である。予想EPSが前年同期比約30%増の0.67ドル、予想売上高が前年同期比約30%増の1億7146万ドルとなっている。
投資家が最も注目しているのは、ユーザーの増加数であろう。他方、大企業との競争に注目が集まっている。(提供:Investing.comより)
著者: ジェシー コーエン