ヘキソ(NYSE:HEXO)(TSX:HEXO)は本日、第4四半期(5-7月期)決算を発表する予定である。

同社は先週、決算報告の延期を発表した。7000万カナダドル(5360万米ドル)の私募債発行を受け、決算書の作成に時間がかかっているとのことだった。

ヘキソは10月初旬、アナリスト予想を下回った2020年度の業績見通しを撤回した。これにより、同株は約22%安となった。業績見通しの撤回以来、投資家は同社に対して厳しい目を向けている。同社は、第4四半期における売上高を1450万カナダドル(1096万米ドル)から1650万カナダドル(1104万米ドル)の間で予想しているが、これは第3四半期の売上高である1300万カナダドル(983万米ドル)の2倍という当初の予想を大きく下回る。

同社は24日、管理職を含む200人のリストラを表明した。今回のリストラによって、最高製造責任者や最高マーケティング責任者も会社を辞めることになる。同社の従業員数は約1000人程であった。

ヘキソ
ヘキソ(画像=Investing.com)

同社はオンタリオ州ベルビルにおける施設について、カナダ保健省からの認可を得たことを29日に発表した。この認可によって、同社は事業範囲を拡大することができる。

ヘキソのCEOであるSebastien St-Louis氏は「今回の認可により、我々のイノベーションは次の段階へ進むことができる」と述べた。また、「消費者は大麻製品に対して高い顧客体験を求めている」と付け加えた。

ベルビルの施設は、大麻製品の生産と流通の拠点となる予定である。10月上旬、同社は保健省に対して、新たに合法化された大麻入り飲食物の製造を通告した。また最近は、ケベック州ガティノーで生産した大麻を加工して販売する認可も獲得した。

カンナビジオールに特化した企業が注目を集める

10月初旬、カナダでは大麻入り飲食物が合法化された。大麻合法化2.0といわれる規制緩和に対して、期待が高まっている。これを受けて、カンナビジオール(CBD)の抽出・加工を専門とする企業が注目され始めている。

その中の1社であるValens Groworks社(OTC:VGWCF)(TSXV:VGW)は、10月中旬以降で株価が約7%高となっている。

Valens GroWorks社は、カンナビノイドの抽出に特化した企業である。また、同社は大麻業界におけるいくつかの主要企業と契約を結んでいる。同社と契約している企業には、ティルレイ (NASDAQ:TLRY)やCanopy Growth Corp (NYSE:CGC)(TSX:WEED)、グリーン・オーガニック・ダッチマン(OTC:TGODF)(TSX:TGOD)、OrganiGram(NASDAQ:OGI)(TSX:OGI)などが含まれる。

Valens GroWorks
Valens GroWorks(画像=Investing.com)

その他にCBDの抽出に特化した企業としては、メディファーム・ラボ(OTC:MEDIF)(TSX:LABS)が挙げられる。オンタリオに拠点を置く同社は、医療水準の高品位なカンナビス抽出物の製造に特化している。

メディファーム・ラボもまた、主要な大麻企業と戦略的パートナーシップを結んでいる。それには、クロノス(NASDAQ:CRON)(TSX:CRON)やエメラルド・ヘルス・セラピューティクス(OTC:EMHTF)(TSXV:EMH)、シュープリーム・ファーマシューティカルズ(OTC:SPRWF)(TSX:FIRE)などが含まれる。

大麻合法化へ向かうフィンランド、ドイツ

フィンランドは大麻の合法化へ向かいつつある。フィンランド国営放送YLEによると、大麻の合法化について、必要数である50000件の署名が集まった後、議会で審議される見込みである。

今回の大麻合法化の取り組みでは、大麻所持や使用、栽培の合法化を要求している。

他方、ドイツ政府は娯楽用大麻の合法化を検討している。報道によると、大麻の製造と流通における規制が焦点となっている。現在のドイツでは、医療用大麻のみ合法化されている。また、その製造・販売は政府の医薬品研究所によって厳格に管理されている。(提供:Investing.comより)

著者:Brenda O'Farrell