2019年11月6日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日5日(火)は米ISM非製造業景況指数が予想を上回ったほか、米中通商合意への期待からS&P、ナスダック、NYダウと米主要3指数は連日史上最高値付近で推移するなどマーケットはリスクオンとなっている。米ドル/円も109円台を回復しており、チャートを見ても米ドル/円は終値ベースで200日移動平均線の差し掛かる109.02円を上抜けるなどファンダメンタル、テクニカルの両面で上昇地合いが整っているようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米中貿易協議では幾度となく梯子を外されているが、関連ヘッドラインを見る限り、進展していることは間違いなさそうだ。米中貿易協議のバロメーターとなる人民元相場を見ても中国政府は米中の緊張が高まった8月に1ドル7元を超える元安誘導をしてきたが、本日6日(火)の人民元オフショアレートでは1ドル6元台まで元高に戻しており、人民元の値動きからも米中貿易協議が合意に近づいていると考えることができるだろう。また、あしもとの米指標は好結果が続いていることもあり米ドル/円のスイングであればコアポジションはロングという事になる。ただ、今年8月と10月の高値である109.30円付近では上値が重く、上抜けるにはさらなる燃料投下が必要なため、短期トレードであれば同水準をバックに反落狙いのショートも戦略としては悪くない。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。