2019年11月13日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
トランプ米大統領はエコノミック・クラブ・オブ・ニューヨークで講演し、「合意に至らなければ、われわれは対中関税を大きく引き上げる」と言明。「極めて大幅な引き上げになる。われわれを不当に扱う他の国にも同じことが言える」と語った。大統領はさらに、米国との合意を中国側は「何としてでもまとめたがっている」と述べ、米国の企業と労働者にとって良い内容だった場合のみ署名すると発言。その上で、「合意は近い。重要な第1段階の合意が近く実現する可能性はある」と述べた。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米国株は小幅高。NY市場のスタート時は堅調に始まったものの、トランプ米大統領の講演では「交渉の進展に関わる新たな材料がほとんどなかった」ことから上げ幅を縮小。米ドル/円は108.50円と109.50円のレンジの中で依然スタック。マーケット関係者によると、109.50円、110.00円には依然としてバリアオプションが隠れているようで上値をおさえている。108.80円に大きくはないが、本邦機関投資家のドル買い。そして108.50円に米ドル/円の買いが少しまとまっている模様。結果、米ドル/円はこの狭いレンジの中で、109.50円超えをストップの目処として戻り売りで臨みたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。