年収10億円に至った弁護士・福永活也さんは、「価値観が変わり、人生の勝ちが確定した」と話す。年収10億円プレイヤーだからこそ体感できる無敵感とは果たしてどのようなものなのだろうか。
「年収10億円になったらどうなるのか」をテーマとした本特集の最終回。今回は10億円を超える資産の作り方ついても具体的に伺った。（取材・新美友那/写真・森口新太郎）
収益の増減にとらわれず、やりたいことをやれるようになった
――年収10億円を稼いだ後、稼ぐ前と比べてもっとも変化したことは何ですか？
もともとお金に執着はなかったのですが、さらにお金にこだわらなくなりましたね。収益の有無やお金がいくらかかるかどうかにかかわらず、やりたいことにどんどん挑戦できるようになりました。その一つが山登りです。
体力や情熱の可処分量は限られているからこそ今だからできることをしようと思い、2018年にエベレスト登頂に挑戦しました。エベレストは登山者の60～70人に1人が亡くなっているほど難易度の高い山ですが、無事に登頂。その後も山登りを続け、今年6月にセブンサミット（七大陸最高峰）をすべて制覇しました。
そうした経験も経て価値観の純度や確度が高まり、「死んでもいいからやりたいことはやろう」という覚悟を抱くまでになりました。仕事に関しても同じです。覚悟の最大値が上がって、より怖いもの知らずになりました。
――交友関係や毎日の買い物など、日常生活において変化したことはありますか？
明確な変化を感じたのは就職3年目で年収2000万円を達成したあたりからです。何かを買うときに値段で迷うことが少なくなりましたし、食べたいものも値段を見ずに食べられるようになりました。
変化という意味では、収入が増えたことを一つのきっかけにしてテレビなどのメディアに出たことも生活に大きな影響を与えましたね。友達が増えましたし、「経済、教育レベルの高い人たちの常識を分かっている人」として扱ってもらえたりするようになりました。
「年収が増えてモテるようになったのでは」と聞かれることもありました。ただ、仮に好意を持ってくれる人の数が増えたとしても、自分から好意を持つ人の数が増えるわけではないので、自分の中で異性を見る目に変化はありません。
自分の状況を全部「当たり」だと思えば無敵になれる
――人生に対する価値観はどのように変化しましたか？
